2023年度 安土未来づくりワークショップ

修士1年のオオです。
今回は、2023年8月から翌年1月にかけて実施された「安土未来づくり エリア別まちづくり方針 検討ワークショップ」について、報告します。


これまで、研究室では、近江八幡市の依頼を受け、地域団体の皆様とともに、安土のまちづくりの可能性を検討してきました。
2020-2021年度では、地域団体 11 団体にヒアリングを実施し、安土の課題と活用資源を「安土未来づくりアイデアブック」にとりまとめ、地域づくりの可能性を検討しました。アイデアブックを基に、実際にそれらのアイデアを事業として成立させるために民間の事業者からヒアリングを行うことで事業性の検討を行い、社会実験として実際にアイデアを形にするために、安土を活性化させるための内容の詳細計画を検討しました。
2022年度では、公募により住民や事業者らからアイデアを募集し、実施する体験プログラムの選定や調整・準備を経て,社会実験「安土感動体験エコ・ウェルネスウィーク」を開催しました。
今年度は、安土のまちづくりの構想および実行計画を具体的に検討するために、西の湖と城下町のエリア別に分けて計4回のワークショップと成果発表会を開催しました。

以下は各日程の概要となります。

■第一回8/31[西の湖エリア]+第二回10/21[城下町エリア]
まず、これまでの振り返りと安土未来づくりプロジェクトの趣旨を説明を行いました。
前半のワークでは、エリアごとに使われていない資源と使える可能性を洗い出し、資源の活用アイデアを提案してもらい、模造紙にとりまとめました。
後半のワークでは、行動計画のアイデア、目的・効果、実現手法について議論し、最後に地元の参加者にワークの成果について発表してもらいました。

■第三回11/6[西の湖エリア]+第四回12/4[城下町エリア]

これまでの成果を踏まえて行動計画についてさらに深堀り、「実行計画」と「運営体制」について議論しました。まず、学生チームからの提案を共有しながら、参加者と意見交換を行う時間を設けました。前半のワークでは、前述した提案資料を参考に、短期-中長期的なアクション プランと実施における課題(人材、専門的な知識、資金など)について議論しました。後半のワークでは、優先して進めたいアイデアを選択してもらい、その「理由」や「コメント」、「実現のために必要なこと」を書き出しました。最後に、各エリアにおける資源活用の実行計画について、参加者に発表してもらいました。

[成果発表会]

成果発表会では、市の職員の方、地元住民、地元企業の経営者など、様々な方に参加して頂きながら、ワークショップにご参加頂いた方々と学生チームからそれぞれの提案を発表し、多くの意見交換がなされました。

また、道路の整備・改修や豊浦港の改修など、これからのまちづくりを支える基盤整備を含めた安土地域のこれからのまちづくりの方向性をより具体的に検討し、今後の方向性に向けての意見交換を行いました。

今回の「安土未来づくり検討ワークショップ」では、近江八幡市議会やまちづくり協議会、ボランティア団体、民間事業者等、幅広い属性の方々に参加していただき積極的に議論が交わされました。これまでのワークショップでまとめた活用可能性をアクションに落とし込み、安土の多様な地域資源を活かした持続・発展可能な地域活動が展開されていくことが期待されます。

最後になりましたが、多大なるご協力をいただいた先生方、市の職員の方々、学生チームの皆様、参加者・関係者の皆様、ありがとうございました。

M1オオ

大阪市中之島橋上空間利活用ワークショップ

大阪市では,中之島にかかる橋を活用した新たな拠点創出を検討しており,関西道路研究会主催でいくつかの大学研究室と連携して中之島橋上空間利活用WSが開催されました.WSには当研究室より中尾・渡瀬が参加し,複数の大学の学生たちと共に,水晶橋・中之島ガーデンブリッジ・錦橋について,橋上空間の将来の使われ方や整備方針を検討しました.WSの最後には、お招きした地域の方々に途中経過を発表し,意見交換を行いました.

水晶橋WS 11/24 @中之島図書館

そして1月23日に、これまでの成果を大阪市建設局長に向けて発表するという大変貴重な機会をいただきました.終始和やかにお話を聞いてくださる局長でしたが、意見交換の際には的確で鋭いコメントをいただき,今後に向けてさらに身が引き締まる思いでした.

成果報告会 1/23 @β本町橋

今後はいただいた意見を参考に,案のブラッシュアップとブックレットの作成に向けてとりまとめを進めていきます.

12/9〜10 第19回土木学会景観・デザイン研究発表会

M2の寺﨑です。

12月9〜10日に中央大学 後楽園キャンパス(東京都)にて第19回景観・デザイン研究発表会が行われました。研究室からは川﨑先生、2022年度修了の田中さん(一般社団法人アーバンデザインセンター坂井)とM2寺﨑が参加し、下記の題目で口頭発表をいたしました。

川﨑雅史「京都吉田における神楽と浄土の風景」

田中椋/毛利祐輝,山口敬太,川﨑雅史「UAV-SfMによる三次元復元技術を用いた集落景観の記録手法についての基礎的考察」

寺﨑真由/山口敬太,谷川陸,川﨑雅史「昭和初期における体験主義に基づく郷土教育の理論と実践手法」

私にとっては今回が初の学会発表であり、緊張した中での発表となりましたが、多くのご関心やご指摘を寄せていただき、優秀講演賞をいただくことができました。これを励みに、いただいたご指摘を踏まえ、修士論文まで拍車をかけて頑張りたいと思います。

発表に向けてご指導くださった先生方、発表資料を一緒になって練ってくれた研究室の皆様、誠にありがとうございました。