8/10-12 夏期デザインWS in 網干【龍野編】

こんにちは!修士2年の河北です。

今回は8月10~12日に開催された夏期デザインWSについて、前半の【龍野編】は私M2の河北が、後半の【網干編】はM1の吉野が報告させていただきます。

そもそも、夏期デザインWSとは、院試直後の4年生に向けて数年前から実施している恒例行事で、昨年までは、プログラムのほとんどをキャンパス内のみで行っていましたが、今回は初の学外での合宿を試みました。

例年は学部生向けの演習でしたが、今回は修士・博士課程の学生も含め、山口先生と13名の学生(谷川(D1)、吉武(M2)、田中(M2)、平松(M2)、河北(M2)、辛(M1)、張(M1)、渡辺(M1)、吉野(M1)、関(B4)、田中(B4)、萩原(B4)、梁(B4))が参加しました。

~ 龍野編 ~

初日は、兵庫県たつの市城下町を視察しました。

JR本竜野駅に集合したあと、醤油蔵を改装した「クラテラスたつの」でランチを食べ、午後からはヒアリングを行いました。

大正4年建築の元醤油蔵をリノベーションした建物。テラス席は自由に使用することができます。
地元で採れた無農薬野菜のバイキングで、腹ごしらえをします。

はじめに向かったのは、「NPO法人ひと・まち・あーと」が運営されている「コミュニティバーふるさと」です。

4年前まで立ち飲みバーとして経営されていた「スタンドBARふるさと」を復活させ、
現在は地域内外の人々の集い場となっています。

スタッフの木元さんから、「ふるさと」再生の経緯や運営形態について伺いました。

次に「旧中川邸」にて、龍野城下町地域の不動産・まちづくり会社、「緑葉社」の原田さんにお会いしました。

医院を改装した多世代交流カフェ、旧中川邸。

原田さんは、龍野の重伝建地区選定に向けて初期の頃から活動されており、25年以上にわたる龍野でのまちづくりや修景の流れと、近年の空き家の活用状況についての興味深い話をお聞きすることができました。

ヒアリングの後は、原田さんに解説をしていただきながら、エリアの様々なリノベーション物件を巡りました。

宿泊は、この日にオープンしたばかりのゲストハウス「パーチ・ゲストハウス」にて、お世話になりました。

龍野では初のゲストハウス。カフェも併設されています。

私は隣の姫路市(網干区)出身ですが、個人的な観光で来たときとは全く違う見方で龍野のまちなみを観ることができ、多くの学びを得ました。今回の視察の成果を、今後の網干でのまちづくりにも活かしていきたいです。

龍野のみなさま、本当にありがとうございました!

→【網干編】につづく

7/6-7 Pratt(NY)×KU WS

こんにちは。M2の田中です。

7/6にニューヨークのPratt InstituteのMartinスタジオと1-dayワークショップを行いました。また、翌7日の京都バス旅にも同行させてもらいました。

Pratt InstituteからはJONATHAN MARTIN先生とスタッフ2名、学生11名の計14名に来て頂き、川崎研からは山口先生、谷川(D1)、田中(M2)、吉武(M2)、吉野(M1)、渡邊(M1)、辛(M1)、張(M1)、劉(研究生)が参加しました。

今回のワークショップテーマは「Design the Future of East Kujo」というもので、両校の交流を行うとともに、京都駅南東に位置する空地の多いエリアをいかに活性化するかという課題設定のもと共同でアウトプットを作成することを目的に行われました。

それでは以下、プログラムに沿ってご紹介します。

まず、午前中は五条に集合し、山口先生のご案内のもと、Pratt Instituteの方々と川崎研学生数名で高瀬川に沿って街歩きを行いました(残りの川崎研学生は会場準備をしてくれました)。

高瀬川、鴨川、宮川町、あじき路地、先斗町、TIME’Sなどを練り歩き、最後はがんこ二条苑さんの庭園(元角倉了以別邸)を見学させていただきました。1時間を予定していた街歩きですが、あじき路地ではオーナーの方のご厚意で店の中まで見せていただいたり、じっくりスケッチをして、たっぷり2時間歩き、ゆっくりと交流することができました。

先斗町
がんこ二条苑庭園

昼食をとった後(私はがんこで頂きました。美味しかったです。)、ワークショップ会場である京都市下京いきいき市民活動センターにて、山口先生とMartin先生の方からワークショップの目的、対象地の概要について、ご説明いただきました。

その後Pratt Institute学生2-3名と川崎研学生2-3名ずつ、計4チームにわかれ、現地見学を行いました。現地には高瀬川を始め、多少親水性のある公園、共同浴場、劇場、桜並木、文化交流施設など ポテンシャルがあるものの、やはり空地が多く、うまく活かされていないように見受けられました。

しかしそれでもNYの学生たちとアイデアを出しながら、時にはそのアイデアの斬新さに驚かされながら、現地調査を進めていきました。

会場に戻り、中間発表として各チームコンセプトを発表し合った後、最終発表に向けて、実現の仕方やプログラム、全体のストーリー、制度づくりについて、具体的に作り込んでいきました。

最終発表では、各チーム手書きの地図やパースを揃え、独自のアプローチで発表を行いました。実際の作業時間は現地調査を含めて4時間ほどの短時間でしたが、各チーム十分に密度の高い内容になっているように感じました。

ワークショップ後の集合写真

ワークショップ後は、崇仁新町で打ち上げ。

翌7/7にはPratt Istitute のみなさんの京都バスツアーに田中、吉野、張の三人が参加させて頂き、NYのみんなと一日京都を満喫してきました。朝から清水寺、金閣寺、龍安寺を回って京都駅に戻るというルートで、各スポットゆっくり時間をとって、自由に見て回っていました。

龍安寺石庭

みんながそれぞれのスケッチブックを持ち歩いており、各スポットで2-3枚スケッチし、最後に京都駅の屋上テラスで見せ合い、それぞれ他の人が描いたスケッチの好きなところをコメントしていました。もちろん私達も参加しており、絵を描くのが苦手な私には少し憂鬱な時間帯でした。ですが、みんなのスケッチを見て、非常に個性的な見方がスケッチに現れていて、写真とは違うスケッチの魅力に改めて気づくことができました。

1日あるいは2日という短い時間の交流でしたが、みんなと仲良くなることができ、普段と違うアプローチでの捉え方にも触れることができ、また改めて京都という場所に向き合うことができて、とても刺激的なワークショップでした。最後になりましたが、このワークショップの機会を作っていただいたMartin先生、山口先生、ありがとうございました。また、ワークショップに際してお世話になりましたあじき路地、がんこ二条苑、京都下京いきいき市民活動センターのみなさま、ありがとうございました。

M2 田中

6/8 第59回土木計画学研究発表会

M1の吉野です。

6月8,9日に名城大学(名古屋)にて土木計画学研究発表会(春大会)が行われました。
2日合わせて190編の口頭発表と96編のポスター発表が行われ、多岐にわたる分野の充実した研究、議論にふれることができました。

研究室からは吉野がポスター発表で参加させていただきました。
研究の論点をポスター上で簡潔明瞭にまとめ、短い発表時間の中で伝えきる難しさを強く実感しました。
また伝え方の試行錯誤を通して、改めて自分の研究内容を掘り込む機会にもなりました。

期間中、多くの方が足を止めて研究について質問をしてくださり、実務に携わる方とも議論をすることができたのはとても勉強になりました。
質疑応答で頂いた意見を踏まえ、内容を精査・充実させて論文を仕上げたいと思います。

発表に向けご指導くださった先生方、ご協力いただいた関係者の皆様、誠にありがとうございました。


(名城大学ナゴヤドーム前キャンパス。手書きのような曲線が印象的でした。この曲線はキャンパス内のいたるところでモチーフとして使われていました。)

吉野