10月26, 27日に研究室有志メンバーで橋梁模型コンテストに参加してきました。
メンバーは、M2水野裕介、M1阿部まり、M1朱豊、B4寺島健の4人です。
今回、我々はハープのようなフィンクトラスの橋梁を生み出しました。
結果を先に申しますと、載荷試験をクリアできず惜しくも賞を逃しました。
コンテストの概要としては、制作時間2時間以内に与えられた材料で橋梁の模型を作り、25kgの載荷試験に耐える、というものです。審査基準はデザイン性、軽量性、技術度などです。
以下に設計意図を記述いたします。
この模型は中央集中荷重の想定の下に設計されています。中央集中荷重の場合、まず支間中央の張弦構造に最も大きな力が掛かり、桁全体に垂直方向のたわみが生じます。そのたわみによって生じる桁の曲げ変形に対し、フィンクトラスのたこ糸が抵抗を始めます。今回用いた奇数分割されているフィンクトラスでは桁端部の曲げ剛性が比較的弱くなってしまうため、それに合わせて桁側面にアガチス板を補強する事で無駄のない力の分散を目指しております。また、張弦構造の場合、桁端部には正の曲げモーメントが生じてしまいます。それを緩和するために、フィンクトラスのケーブルの一端左右合計12か所の桁端部部材の限りなく床版に近い位置に結んでおります。
構造に関しては、不利な構造ではあるが、成り立ちうる構造を最大まで合理化した構造を実現できたと考えております。ディテールに関してはしっかりと凝ることが出来たと思います。これ以上複雑な設計になると2時間に収めることはほぼ不可能だと実感しております。

展示用のパネル

時間内に何とか仕上がった模型

展示された橋梁模型(会場製作)

端部のたこ糸固定

橋梁メンバー+剛志
研究室に帰った後、メンバーのみんなとたまたま居たM2の剛志くんを含めて簡易な打ち上げをしました。
反省点の多かったコンペ(特にスケジュールがタイトだった…)でしたが、後輩が興味を持ってくれたなら参加した意義があったと思います。来年こそは京都大学構造デザインチームとして、リベンジを果たしたいところです。
〈M2 水野裕介〉
2016年10月28日 8:12 PM
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カテゴリー: 学生コンペ
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今日(10/14)は、伊庭(東近江市)に、石積みの掘り起こしにやってきました。
今後の景観保全管理の仕組みづくりを考える上で、石積みと環境学習をどうやって組み合わせるかが課題となっています。今回はその準備作業として、市の文化財課、都市計画課さんとともに、土に埋まって見えなくなっている石積みの調査、復元を行います。

現地にやってきました。土砂がたまり、水路の半分くらいが埋まっています。

この水路の左側のコンクリートも5,6年前までは空石積みでした(山口、2010年撮影)。
こうした歴史的な石積み景観をどう維持するのか、大きな課題です。

石積みの天端が見えます。土砂がたまり草が茂っています。試掘しつつ、石がきちんと積まれていることを確かめながら、いざ掘らん!

「大変そう・・・」

まずは、草を刈ります!!刈って刈って刈りまくります。

次は掘って掘って掘りまくります!水は豊富に流れています。

2時間ばかり掘り続けて、石積みが見えてきました!! 土砂は2トントラック1杯分は軽くいきました。

さらに掘り続けます!上で土を受けてトラックに運ぶのもツライ!

みんなの頑張りで、大分みえてきました!!イケスの跡らしきものもみえます。ここは漁師さんのご自宅の石積みで、昔はイケスの中に鯉(食用)を放していたようです。

5mほどの長さで昔の(江戸後期〜明治はじめあたり?の)石積みが姿をあらわしました!やったぞ!
今日はここまで。お疲れ様でした!
(撮影:阿部)
2016年10月18日 3:58 PM
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カテゴリー: 伊庭
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こんにちは、M1の阿部です。
9月22日、
久保田先生とAtridaさん、三輪さんの送別会を開きました。
久保田先生は今年の10月から富山大学の教授に就任されます。
Atridaさんは今年の8月に博士号を取得され、故郷のインドネシアにご家族とともに戻られます。

三輪さんはこれから一年間アメリカのヒューストンに留学です。

久保田先生は長い間京大で熱心に指導してくださり、在校生、卒業生含めお世話になった方は沢山おられると思います。

Atridaさんは研究室に来られると、それだけで雰囲気が明るくなるような存在でした。
そんなお二人ともが旅立っていかれるのは、とても寂しいのですが
研究者としてこれまで以上にご活躍されることと思います。
長い間本当にありがとうございました。
三輪さんは一年間海外に行かれるということで、今まで以上に頼れる三輪さんになって研究室を引っ張りに帰ってきてくださると思います。


帰りを楽しみに待ってます!
アティさんから先生方にインドネシアの掛け軸のプレゼントです。
キラキラしていてとても綺麗です。



久保田先生には学生から名前入りのボールペンをプレゼントしました。


とても楽しい送別会でした。
久保田先生、Atridaさん、三輪さん、お元気で!
遠くはなりますが、これからもどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました!

2016年9月27日 1:55 PM
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カテゴリー: 学生生活, 研究室NEWS
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