12月3日岐阜大京都大合同研究会

12月3日、岐阜大学と京都大学の合同研究会が開かれました。

中間発表ということで、岐阜大から5名(M2 2名、B4 3名)、京大から6名(M2 3名、M1 3名)計11名の学生が研究の進捗状況を発表しました。

合同研究会プログラムは以下のとおりです。

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M2の先輩方が発表している光景です。

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川崎誠登(M2)
近代における電気軌道敷設と市街地改造に着目した都市形成の特色―明治・大正期に電気軌道が敷設された都市を対象として―

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鈴木希(M2)
砂防を題材とした総合学習の実践

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水野剛志(M2)
京都府和束町(釜塚・原山)における茶生産景観の特質と変遷:茶農家の経営形態に着目して

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川口直秀(M2)
高山本線建設期の高山町の観光構想

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水野裕介(M2)
施工プロセスを反映した橋梁の構造形態の体系化に関する研究

 

岐阜大学の出村先生、富山大学の久保田先生を始め、先生方によるそれぞれの発表への的確な指摘は今後研究を深めていく上で大きな糧となっていきそうです。
今回の研究会において全体的に調査分析をより深く行うべきだというご指摘をいただき、来年修論を執筆する身としてとても刺激を受けました。

 

研究会後は三条河原町の「いろり庵」にて懇親会を行いました。

懇親会で研究の話からプライベートな話まで語り合うことが出来、互いの仲を深めました。

岐阜大の人たちとは公共政策コンペ以来に会ったということもあって、なかなか話が尽きませんでした。

楽しくて飲みすぎて懇親会の写真を撮るのを忘れてしまいました。笑

 

また、合同研究会での発表はなかったが、4回生たちも中間発表を後日の12月8日に控えています。

中間発表ということですが残りの二ヶ月ほど、修士論文と卒業論文(設計)が迫っている方々のご健闘をお祈りいたします。

 

<修士1年 木下、朱>

 

 

 

10/26,27 橋梁模型コンテスト@建設技術展2016

10月26, 27日に研究室有志メンバーで橋梁模型コンテストに参加してきました。

メンバーは、M2水野裕介、M1阿部まり、M1朱豊、B4寺島健の4人です。

今回、我々はハープのようなフィンクトラスの橋梁を生み出しました。

結果を先に申しますと、載荷試験をクリアできず惜しくも賞を逃しました。

 

コンテストの概要としては、制作時間2時間以内に与えられた材料で橋梁の模型を作り、25kgの載荷試験に耐える、というものです。審査基準はデザイン性、軽量性、技術度などです。

 

以下に設計意図を記述いたします。

この模型は中央集中荷重の想定の下に設計されています。中央集中荷重の場合、まず支間中央の張弦構造に最も大きな力が掛かり、桁全体に垂直方向のたわみが生じます。そのたわみによって生じる桁の曲げ変形に対し、フィンクトラスのたこ糸が抵抗を始めます。今回用いた奇数分割されているフィンクトラスでは桁端部の曲げ剛性が比較的弱くなってしまうため、それに合わせて桁側面にアガチス板を補強する事で無駄のない力の分散を目指しております。また、張弦構造の場合、桁端部には正の曲げモーメントが生じてしまいます。それを緩和するために、フィンクトラスのケーブルの一端左右合計12か所の桁端部部材の限りなく床版に近い位置に結んでおります。

構造に関しては、不利な構造ではあるが、成り立ちうる構造を最大まで合理化した構造を実現できたと考えております。ディテールに関してはしっかりと凝ることが出来たと思います。これ以上複雑な設計になると2時間に収めることはほぼ不可能だと実感しております。

 

展示用のパネル

展示用のパネル

時間内に何とか仕上がった模型

時間内に何とか仕上がった模型

展示された橋梁模型(会場製作)

展示された橋梁模型(会場製作)

端部のたこ糸固定

端部のたこ糸固定

橋梁メンバー+剛志

橋梁メンバー+剛志

研究室に帰った後、メンバーのみんなとたまたま居たM2の剛志くんを含めて簡易な打ち上げをしました。

反省点の多かったコンペ(特にスケジュールがタイトだった…)でしたが、後輩が興味を持ってくれたなら参加した意義があったと思います。来年こそは京都大学構造デザインチームとして、リベンジを果たしたいところです。

 

〈M2 水野裕介〉

 

 

10/14 伊庭の石積み発掘!WS

今日(10/14)は、伊庭(東近江市)に、石積みの掘り起こしにやってきました。
今後の景観保全管理の仕組みづくりを考える上で、石積みと環境学習をどうやって組み合わせるかが課題となっています。今回はその準備作業として、市の文化財課、都市計画課さんとともに、土に埋まって見えなくなっている石積みの調査、復元を行います。

 

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現地にやってきました。土砂がたまり、水路の半分くらいが埋まっています。

 

石積み
この水路の左側のコンクリートも5,6年前までは空石積みでした(山口、2010年撮影)。
こうした歴史的な石積み景観をどう維持するのか、大きな課題です。

 

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石積みの天端が見えます。土砂がたまり草が茂っています。試掘しつつ、石がきちんと積まれていることを確かめながら、いざ掘らん!

 

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「大変そう・・・」

 

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まずは、草を刈ります!!刈って刈って刈りまくります。

 

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次は掘って掘って掘りまくります!水は豊富に流れています。

 

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2時間ばかり掘り続けて、石積みが見えてきました!! 土砂は2トントラック1杯分は軽くいきました。

 

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さらに掘り続けます!上で土を受けてトラックに運ぶのもツライ!

 

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みんなの頑張りで、大分みえてきました!!イケスの跡らしきものもみえます。ここは漁師さんのご自宅の石積みで、昔はイケスの中に鯉(食用)を放していたようです。

 

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5mほどの長さで昔の(江戸後期〜明治はじめあたり?の)石積みが姿をあらわしました!やったぞ!
今日はここまで。お疲れ様でした!
(撮影:阿部)