研究室NEWS

10/7~13 京大×京芸連携企画「デザインでひらく京都駅の未来」

修士1年の山本裕です。令和7年10月7日~13日に開催した「京大×京芸連携企画『デザインでひらく京都駅の未来』」について報告します。
本企画は、京都駅東広場(京都駅ビル7F)の活用を提案する「京都えきまち共創倶楽部」の活動の一つとして、当研究室と、京都市立芸術大学総合デザイン専攻の先生・学生たちが連携して行います。今回は、2025年5月から開始された「京都えきまち実践ワークショップ2025」の成果を、集中的に実践する機会でした。

「京都えきまち実践ワークショップ」は、京都市内に位置する大学の研究室から参加者を募り、参加者は現地観察・グループワーク・講評などを通じて、
・東広場を対象とした短期提案(1年後の姿)
・駅ビル全体を視野に入れた中長期提案(5~10年後の姿)
を作成し、アイデアを実際に東広場で実現していくプロジェクトです。

京都駅・京都市立芸術大学で開催された学生ワークショップ

学生たちは3つのグループに分かれ、10月までに計4回のワークショップを重ねて、案を練り上げていきました。
5月:現地見学・課題説明会
6月:レクチャー+個人提案・グループワーク
7月:ゲストレクチャー+中間発表・講評
9月:ファニチャー製作・ポスター製作
10月:京都駅東広場で実践

そして今回いよいよ、ファニチャーや植栽、装飾を製作・設置し、居心地のよい空間づくりに挑戦しました。また、中長期の提案をボードとして展示しました!
学生のグループ提案の報告はこちらをご覧ください。

学生によるプレイスメイキング実践

ファニチャーや展示を設置したことで、各展示を眺め歩いたり、植栽と触れ合ったり、ファニチャーで休憩したり、東広場の利用方法の今までにないカタチをみることができました。自分たちの実践から、人々の場への接し方に変化が生まれたことを実感し、やりがいを感じました。

初日となった10/7には、「京都駅オープンゼミ」として、学生たちが取り組む「未来の京都駅プラン」の発表と、当研究室の川﨑先生、市立芸大の楠田先生をはじめ、学識関係者・企業関係者の方々による講演が行われました。学生たちの発表では、「未来の京都駅プラン」として、京都駅東広場を中心とした京都駅の今後のカタチの提案、更には京都というまちに広がるようなアイデアの発表がありました。

今回設置した植栽に囲まれながらの講演・発表

また、10/12には、学生有志やJR職員、参加申し込みのあった有志の方により、ピアノ・バンド演奏が行われました。川﨑先生やM1の指宿君にも発表して頂きました!見事な演奏でした。

今回の1週間では、これまでの人の入りとは全く違う、多くの来訪者の方々が来られました。そして、イスに座るだけでなく、寝転がったり、窓の外を眺めたり、植栽に囲まれながらゆっくり過ごしたり、様々な姿を見ることができました。これは、「京都えきまち共創倶楽部」の一つの成果ではないかと感じました。

今後も、東広場の活用案を広く募集し、参画する学生や団体を拡大したイベントやシンポジウムを積極的に開催していきます。
今回ご参加頂いた皆様に感謝申し上げます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

5/15〜18 水都大阪ブリッジテラス2025春

初めて投稿させていただきます、修士1年の鈴鹿雅大です。令和7年5月15日~18日に開催された水都大阪ブリッジテラス2025春の社会実験について報告します。

大阪市中之島では、中之島ガーデンブリッジ・錦橋・水晶橋・本町橋の4橋を対象に、橋上空間の魅力向上や民間主体のマネジメント体制の構築を目指した社会実験が行われてきました。

当研究室は錦橋の利活用協議に関わり、昨年度秋に実施された社会実験を踏まえ、公・民・学が協働して本社会実験に向けた検討を行ってきました。

錦橋では、「過去と未来、都市と地方をつなぐ橋」というコンセプトの下、大同生命保険(株)、阪神高速道路(株)、キョードー関西グループ、(株)丹波悠遊の森協会をはじめとする多くの関係者の方々との連携・協力のもと、マルシェ・ビアガーデン・朝ヨガ・歴史展示など、民間事業者による様々な催しが実現しました。

当日の取組内容の詳細は水都ブリッジテラス公式HPをご覧ください。

また今年度、ブリッジテラスに関わる京都大学・大阪工業大学・大阪公立大により、「ブリッジテラス学生サークル」が立ち上げられました。サークル活動の一環として開催された学生トークイベントでは、各橋を担当する学生間の意見交流を行いました。これまでになかった視点や、中之島全体という広い視点で将来像や今後の取り組みを考えることができ、非常に充実した交流の機会を得られたと感じています。

今回の取り組みを踏まえ、秋の社会実験に向けて検討を重ねていきます。

鈴鹿 雅大

11/27〜12/1 京都ランドスケープデザイン展(KLD展)2024

修士1年の中尾です。令和6年11月27日から12月1日にかけて京都芸術大学(旧造形大)で開催された京都ランドスケープデザイン展(以下KLD展)について報告します。

KLD展は、関西のランドスケープ教育の発展のために関西を中心としたランドスケープを学ぶ大学の学生が集まり作品の展示、発表を行う一年に一度の展覧会です。設計の優劣や順位を競うのではなくあらゆる学年、あらゆる作品を「展示」し、「講評」していただくことに重要性を求めています。

私たちは、川﨑研OB日建設計の八木弘毅先生のご指導の下、前期の景観デザイン論での設計課題を出展し、佐々木葉二先生による講評とKLD展本講評会での講評を受ける貴重な機会を受けました。設計の要旨やディテールの詰め方など、大学や専攻により独自の色があり、同年代の出展者とも対話を重ねていく中で、新鮮な価値観に触れることができました。

中尾 翔