9/11-14 東大合同研究会 in長野

こんにちは。M2の田中です。

毎年恒例となった東京大学地域デザイン研との合同研究会が9/11-14で開催されました。今年は長野善光寺でヒアリングと研究会を行ったのち、研究室で長野-群馬の視察旅行に行ってきましたので、その様子をご報告いたします。

京大からの参加者は山口先生、谷川さん、河北、平松、田中、青木、吉野でした。11日は京都駅から新幹線に乗り、随時合流しながら名古屋経由で12時過ぎに長野駅に到着しました。

初日は善光寺でリノベを進めているキーパーソンであるナノグラフィカの増沢さん、マイルームの倉石さんにヒアリングをさせて頂きました。どういう姿勢でリノベやまちづくり活動をされているかなど、とても興味深いお話をたくさん聞かせて頂きました。

倉石さんに空き家を案内して頂いたり、東大の皆さんと町歩きをしたり、とても有意義な時間でした。

二日目は朝から研究会議を行いました。今年は試行的に研究発表とは別に、学生同士のディスカッションが導入されました。研究テーマに合わせて4人ずつ2グループに分かれて、それぞれの研究を議論の種にしてディスカッションを進めてくれていました。

初日の夜と二日目の昼の二回にわけて、東大の皆さんと食事をしながら交流する機会があり、研究の話から雑談まで、色々な話に花を咲かせることができました。

その後、東大の皆さんとは解散し、私たちはレンタカーで視察旅行に向かいました。

視察旅行初日は小布施堂の視察から、渋温泉。地面の起伏から舗装まで、こだわりが見えていました。

渋温泉では9代目による、旅館の歴史や意匠についてのツアーに参加。

視察旅行二日目は飯山小菅の里→草津温泉。小菅の里では地元の方に水利用についてご説明いただきながら案内して頂きました。

その後標高2000m以上の志賀高原を峠越えし、群馬県は草津温泉に。

最終日は小諸→軽井沢→甘楽町。

小諸では駅前の停車場ガーデンを中心にまちの色々なところにガーデニングの要素を見ることができました。停車場ガーデン内カフェの施設長の中小路さんにお話を聞かせて頂きました。

軽井沢星野エリアのハルニレテラスに立ち寄った後、甘楽町の水路を視察し、高崎駅から帰路につきました。

今年の合同研究会議・視察旅行では、研究についてご意見をいただけたとともに、多くの方にヒアリングさせて頂き、様々なお話を行くことが出来ました。特に自分のまちに対しての思いを伺うことが出来、とても貴重な体験ができました。

視察旅行でも、関西で調査している地域とはまた違った特徴なども見てとれ、とても充実した4日間でした。

今回の合同研究会議にあたって運営、アポイント、事前の資料共有などして頂いた東大地域デザイン研究室の皆様、ヒアリングさせて頂いた皆様、ありがとうございました。

(M2 田中 椋)

8/20 夏季1dayWS 京都駅南東エリア

こんにちは。M1の渡邊です。

8/20に1-dayワークショップを行いました。

今回のワークショップでは京都駅南東に位置する空地の多いエリアをいかに活性化するかという課題設定で行いました。実は7/6に行ったWSがとても有意義なものとなったことから参加していない人を主な対象として同じ内容で行っています。また前回参加したメンバーについては、対象エリアの中心を通る道路である須原通りに着目して提案を行いました。

山口先生、谷川(D1)、田中(M2)、河北(M2)、平松(M2)、新井(M1)、渡邊(M1)、辛(M1)、関(B4)、萩原(B4)、田中(B4)、梁(B4)が参加しました。

まず、朝から京都駅に集合し高瀬川に沿って街歩きをしました。あいにくの雨の中でしたが、歩きつつ雨宿りをしながら山口先生が案内してくださいました。街歩きを通じて空き地が多くうまく使いこなされていない印象を受けましたが、今年6/22にオープンしたばかりの「THEATRE E9 KYOTO」や2023年の芸大移転予定地など、将来に向けた活性化の兆しも同時に感じることができました。

その後、ワークショップ会場である研究室に戻り街歩きを通じて感じたことや活性化のアイデアを共有しました。

昼食をとったあと、2チームに分かれてコンセプトや街で行うプログラムについて具体的に話し合いました。また前回参加したメンバーは須原通に特化して考えを進め、道路の規制や他事例について調べることから始めました。

中間発表として各チームコンセプトを発表した後は、各々の着目した空き地について作り込んでいきました。

最終発表では、一人ずつ手書きのパースやイメージ図を揃えて発表しました。初めて一人で提案を行う4回生達も、しっかりと対象地を理解した上で斬新な提案を行っていてとても心強く感じました。

WS後は研究室にて打ち上げ。

今回のWSを通じて多くのことを勉強させてもらい、ありがとうございました。

M1 渡邊奈々恵

8/10-12 夏期デザインWS in 網干【網干編】

【網干編】

引き続き,夏期WS後半戦は網干にて行われました.

8/11

午前中は旧山本家住宅(興浜),旧名田忠旅館(新在家)をそれぞれ見学させていただきました.

旧山本家住宅内部は玄関ホールから続く客間,書斎,階段が洋風意匠,その他が和室で構成された和洋折衷のつくりになっており,緻密な寄木やステンドグラス,貝合わせの貝を埋め込んだ壁など要所要所に巧みな工夫が凝らされていました.周囲を囲む高塀を含め保存状態が極めて良く,まちの資源としてのポテンシャルの高さを実感しました.

旧名田忠旅館は,かつては行商人の滞在する宿として使われていたそうです.エリアのほぼ中心に位置するという立地の強みを活かした新たな活用について,様々なアイデアが浮かびました.

午後はあぼしまち交流館にて演習を行いました.各々まずはまちを散策しての第一印象やアイデアを出し合い,その後ターゲットとする年齢層別に3チーム(子供・若者・高齢者)に分かれて核となるコンセプトの検討に入りました.4回生も積極的に意見を述べ、議論を深めていきました.

夕方の中間発表では山口先生とOBの岩本さんから,計画の実現可能性や持続可能性に踏み込んだ鋭い指摘,質問を頂き,案をブラッシュアップさせるためのヒントを得ることができました.

夜には,網干西小学校で行われた納涼祭(盆踊り)にも参加させていただきました.短時間でしたが,地域住民の祭りにかける思いや,地区ごとの誇り・団結力の強さを間近に見ることができました.

8/12

最終日の朝は旧水井家住宅を見学させていただきました.大正~戦前まで,水運業が盛んだった揖保川を利用し材木問屋を営んでいた背景から,水井家の柱梁には豪壮な木材が多く見受けられました.前日の演習を踏まえこのようなまちの資源をどのように活用していけるか,各々具体的なイメージを膨らませながらの見学となりました.

夕方からは,地元住民の方々を中心とした皆さんの前で発表を行いました.それぞれのチーム時間ぎりぎりまで練った案を,パワーポイントを用いてプレゼンテーションしました.3チーム発表後は全体でざっくばらんに質疑応答を行い,地元で生活するうえでのリアルなニーズや,実際に空き家や空地を持続的に運営するためのビジネスプランなどについて,実務的かつ貴重なお話を頂きました.

『 育ち合い,育て合い,育ち継ぐ “ 網干っ子 ”のアイデンティティが詰まったまち』チーム
『若者と育てる網干のまち』チーム
『エディブルガーデン×コミュニティ食堂』チーム

WSの締めは,交流会!ここでも地元住民の皆さんから,網干のまちづくりに対する熱い思い(お酒が入ってギアが一段アップ)をお聞きすることができました.宍粟市の視察や10月に行われる秋祭りなどにもお誘いいただき,今後につながる有意義な交流となりました.

最後になりましたが,2019年度夏期WSにあたり現地見学でご協力いただいた皆様,発表会にご参加いただいた皆様,貴重なお時間を頂きまして本当にありがとうございました!