研究室NEWS

4月25日,中日都市フォーラム


景観設計学分野の山口です。
先週、華僑大学が主催の中日都市フォーラムに参加、発表してきました。
「都市更新と歴史文化遺産」というテーマで、各地の都市遺産の保全や活用に取り組まれている専門家たちによる、各都市の都市計画・設計、建築資産の更新、歴史地区のパブリックスペースのデザインなど、多彩な事例報告をきくことができ、非常に勉強になりました。

現地視察でも、厦門や、近代の別荘地コロンス島などをめぐりました。
コロンス島は1902年に共同租界として定められ、今も日本・アメリカ・イギリス・スペインなど各国の領事館建造物が残されています。
日本の奈良時代にあたる時期に栄えた泉州は、多くの歴史的建造物が残っており、文化の香りのするまちです。歴史地区とその周辺における都市マスタープランも秀逸でした。計画という抽象的なものが、まちのアイデンティティをいかに形成するか、非常に勉強になりました。しかし、一方で多様性と対立性という課題もみえました。
また、一日は福建土楼をめぐりました。民族の歴史の結晶です。今も前近代的な生活を送る農民たちと、観光産業に移行した農民たち、農村の暮らしの連続性と非連続性、ならびに世界遺産選定の光と影を垣間見ました。

そして、最終日には厦門市の都市計画・設計の研究院を訪れました。
その都市形成力のスケール、速さ、強さ、精度、どれをとっても想像をこえて、カルチャーショックを受けて帰ってきました。
特に、高架BRTからの都市の眺め。圧巻でした。
日本でもがんばらないと。。。

(山口)

2月22日,28日 研究室紹介

2月22日,28日の2日間にわたり,来年度から4回生になる学生に向けて研究室紹介を行いました.

京都大学ではこの時期に来年度の研究室配属に先がけて研究室紹介を行います.

私たちの研究室紹介には,2日間で合計20人弱の学生が来てくれました.

まずは先生による景観分野,研究室の紹介,その次に学生数名が学生の視点から研究室生活について説明しました.

その後は研究室でざっくばらんに研究室生活について話しました.

研究室で取り組むプロジェクトや論文執筆,課外活動など,新4回生の方は興味を持ってもらえたでしょうか.

川崎先生による研究室の紹介

4月からM1の大川くんによる研究室生活の紹介

研究室に場所を移して話を聞く新4回生

研究室配属はこれからの学生生活や人生を左右するので,しっかり納得したうえで研究室を選んでもらいたいですね.

やる気のある学生が来てくれることを期待しています.

現研究室メンバーは,彼らのお手本になれるように頑張っていきましょうね.

(西野)

2月17日、修士論文公聴会

2月4日の卒業論文公聴会に引きつづき、本研究室修士の2年生が特別研究の成果を発表する公聴会がとり行われました。

安藤 圭『アーチ橋の腹材配置の構成とその機能に関する基礎的研究』

田中 倫希『近代の大津市における都市計画と観光事業に関する研究』

FAEZAH binti Ayub『Development of Urban Renewal Plan in the Singapore River Area -シンガポール川における都市再生計画の展開- 』

今年度の修士論文の発表者は三名で、去年と比較して少ない人数となりましたが、

みな、おびただしい量のデータ蓄積と質の高いリサーチでたいへん内容の濃い重厚感のあるもので、

先生方の鋭いご指摘にもそつなくこたえていました。

修士2年の方々とは、研究の内容だけではなく様々なことをディスカッションし、濃密な日々を過ごすことができました。

修士1年、学部4年生は先輩方から学んだことをこれからの研究に活かすことが出来ればいいですね。

(大川)