M2の篠崎です
建設技術展近畿 2015にて、橋梁模型コンテストが開催され、会場制作部門に、篠崎・金・水野(裕)・三輪・阿部の5人で出場しました!このコンテストには2年ぶり3回目の出場となります。
コンテストの概要としては、制作時間2時間以内に与えられた材料で橋梁の模型を作り、25kgの載荷試験に耐える、というものです。審査基準はデザイン性、軽量性、技術度などです。今年からデザイン性の配点がさらに増え、コンセプトに即した橋の名前をつけることも審査基準となりました。
…….結果は「審査員特別賞」でした。
今年度こそは最優秀を!と思い、臨んでいたため、大変悔しい思いをしました・・・。
審査員の方からの評価として「力の伝達機構が理解できなかった」との講評を受け、それが審査員特別となった理由です。
今回私たちが制作したのは”Tensegraphy”という名前の橋です。

制作した橋梁模型のポスター
バックミンスターフラーが発見した、テンセグリティ構造を構造部材として取り入れています。
橋の名前である”Tensegraphy”には、造形的にも興味深いテンセグリティ構造を橋の中で表現(-graphy)するという意味を込めています。テンセグリティ構造は圧縮を伝える部材同士が触れ合わず、ケーブル(たこ糸)によって空中につなぎとめられています。剛結された部分がなく、純圧縮による座屈のみに抵抗するため、非常に強く、合理的な構造となっています。
誰も見たことがない、新形式の橋を提案するというビジョンは引き継ぎながらも、どうしても2次元的に(立面から)設計を進めてしまうという一昨年の反省を踏まえ、3次元的な造形にこだわり、デザインを進めました。
結果として誕生した本橋梁は、マクロレベルにおける力の伝達の単純さのみならず、ミクロレベルでは見るものに知的興味を抱かせるような複雑性を兼ね備えた橋となり、個人的にも大変満足いく作品となりました。

当日の製作の様子
個人的には3年連続の橋梁模型コンテストでした(昨年度は神戸市主催の橋梁模型コンテストでしたが)。個々人の構造力学の勉強につながるだけでなく、後輩と一緒に模型を実際に製作し、技術を伝えていくことで、研究室としても毎年成長することができているのではないかな、と感じています。
結果はどうあれ、研究室の学生で代々受け継がれている「構造デザイン」に対する思想は今後もより発展させていってほしいと思います。後輩たちが既存の枠組みにとらわれることなく、のびのびと彼らの構造デザインを表現できる機会に恵まれることを心から願っています。
(篠崎 健)

最後にメンバーで記念撮影(三輪くんは表彰時は欠席でした)
2015年11月1日 9:45 PM
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カテゴリー: 学生コンペ
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D1の岩本です。
10月9日―11日にかけて、「MIZBERING」世界会議in大阪の空間提案コンペに参加してきました。
参加者:牧田、川崎(誠)、水野(剛)、三輪、岩本
この「MIZBERING」のコンペは、水辺に関する新たな空間や仕組みの提案を行うという趣旨で、関西圏の大学から20弱のチームが参加しました。
京大チームは、近江八幡市旧安土町に着目し、「葦舟で結ぶ風景」というタイトルで、安土の葦(ヨシ)を用いてコミュニティ形成や環境保全、空間創出へと繋げる提案を行いました。
審査会当日は、M1の三輪君が分かりやすく発表(3分)してくれましたが、京大チームの独創性、空間の面白さ、アイデアが実現した際の持続性などで厳しい評価を受け、受賞には至りませんでした。
コンペ後の反省会では、以下の点を課題として考えました。
・建築分野のチームが多い中で「土木」としての独創性・専門性を活かした分析・提案ではなかった。
・パネルや模型における印象が他チームと比較して弱く、提案の面白さをしっかりと表現できなかったこと。(つまり、他にはない自分たちの強みを理解できていなかった。)
コンペを通して、空間や仕組みの表現方法、分析のフレームワークなど、多くの課題を参加メンバーで共有できたと考えています。
また、今回の作品は、研究室の先生方や学生に助けられて完成させたため、受賞できなかったことは非常に悔しいのですが、おかげでその後の反省会をしっかりと行うことができたと考えています。この反省を今後の研究やコンペにしっかりと活かせるように、今後も励んでいきます。

分かりやすく、しっかりと3分で発表した三輪君。

参加者と久保田先生で作品と共に記念写真。

コンペ後にラバーダックを見学しました。
2015年10月15日 1:24 PM
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カテゴリー: 学生コンペ, 近江八幡PJ
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初めまして。M2の金です。
お伝えすることが遅くなりましたが、
今日は夏休み中である9月13日に行われたの東大地域デザイン研究室との勉強会に関してお伝えいたします。
東京大学の地域デザイン研究室との共同勉強会で、研究室の旅行中に貴重な時間いただけました。
二つの研究室の研究について貴重な話をいただける時間でしたが、
その中で印象的なものをお伝えいただきたいと思います。
始まりは京大の山口先生の発表でした。

宇治茶の文化的景観の調査で中国出張の報告と風景史について伺いました。
日本の風景を残していくため、いろんな仕組みがあるが、
お茶という素材と通じて残さないといけないお茶の技術と景観を一つの組みとして
やっていくために必要なものとしてお茶の源から調べることでした。
次に、風景史の話になりました。
風景史とはその時代の風景の構成のそのものだけではなく、その時代の人が見ていた風景がどのものだったのかを調べることでした。風景史というツールで文化的景観や都市の根源を探求することでした。興味のある方は是非読んでみてください。
次は東大の地域デザイン研究室の発表をまとめて伝えます。


窪田先生の発表を始め、いろんな学生の発表をいただきました。
復興デザイン研究体の話を始め、広島の都市災害、小高の復興の話、三国プロゼクトなど話がありましたが、すごくプロゼクトごとに研究して実際の現場に密着した話であり、勉強になる時間でした。
特に、福島県の小高での町の雑誌や拠点作りなどの復興の発表は貴重な話でございました。災害を受けた地域の悩みや復興していく中の市民の意見など、なかなか聞けない貴重な話でした。
そして、三国の発表も印象的でした。実際のプロゼクトと連動した研究であり、祭りの調査の仕方や建物の構成様子、人の行動パータンなどにより、町の捉え方は面白い都市の見方だと感じました。
(ちなみに京大の発表は他の記事に見られるので省略いたしました。)
京大だけではなく、様々な研究やプロゼクトの動き、情報を得られた大事な研究会でした。
来年も是非参加させていただきたいと思っております。
以上です。ありがとうございます。
(金 鍾源)
2015年9月30日 11:18 PM
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カテゴリー: シンポジウム・講演会
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