山口です。さて、平成30年度の研究室プロジェクトとして、かつ久御山町から委託を受けて、中央公園とまちの駅(クロスピア)の整備・活用のあり方のリサーチと、まちづくりのビジョンの検討を進めてきました。その成果がまとまったので概要版を公開します。2018年4月から、久御山町のみなさまと、研究室M1メンバー、研究室OBである中島さん(nijo inc)とで検討を進め、昨年10月に町長も参加されたまちづくりシンポジウムで「久御山 まちのにわ構想」として中間報告を行いました。過日、われわれのリサーチの成果を受け、町議会でも報告と議論がなされ、町のプロジェクトとして、次年度以降の事業化に向けて動きはじめようとしています。
当初、中央公園とまちの駅のそれぞれの課題把握からはじめて、検討もそれぞれ進めていましたが、久御山においては「食」が、解決すべき重要な地域課題であり、公民連携の収益事業の柱にもなり得ることを発見し、「食」を軸に、工業地域の食環境の向上と住環境の魅力向上、農業のブランド発信・確立を同時に達成するシナリオを考えていきました。そして、その戦略上の拠点として中央公園を「まちのにわ」として再整備することを企画し、その事業化の方策と、具体的整備イメージを計画・立案しました。
デザインとコンテンツの力で、社会課題を同時に解決する循環の原動力を生むこと、収益生を高めることで社会的便益の持続的創出を図ることがねらいです。他地域でも似たアプローチで検討を行っていますが、これは地方都市においてデザインに求められる役割だと感じています。
ただし、現段階ではあくまでコンセプトです。今後、町役場を中心に、町内外の民間事業者との協働のあり方や事業としての組み立てについての検討を進めながら、オール久御山の取り組みとして推進していくことになるかと思います。研究室としては、来年度も引き続き研究とサポートを進めていきます。
「久御山 まちのにわ構想」[概要版](ダウンロードはこちらから 16MB)
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久御山町の課題 ・・・ p.3
久御山中央公園の現況と課題 ・・・ p.7
クロスピア久御山の現況と課題 ・・・ p.13
まちのにわ構想コンセプト ・・・ p.17
プログラム ・・・ p.20
整備・活用イメージ ・・・ p.21
体制とプロセス ・・・ p.31
2019年3月23日 5:53 PM
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2月5日火曜日に卒業論文の公聴会が行われました。
4回生4人の発表が行われ、本年度の取り組みの集大成を発表しました。
吉野和泰「欧州の「歩行者空間整備における社会実験と市民参加の手法」
青木章悟「雨水流出管理のための道路空間へのグリーンインフラの導入手法」
新井謙介「京都の町づくりリーダーの原風景と活動同期への影響に関する研究」
張天葉「Design proposal of renewal of Zhongshan Park」
吉野くん、青木君、新井くんが卒業研究を、張さんが卒業設計を行いました。
吉野くん、青木くんは海外の事例が対象で、毎日研究室に籠って膨大な時間と労力をかけた分、非常に充実したリサーチができたのではと思います。新井くんは様々な人のもとに足を運んで非常に稀有なお話を聞けたのではないでしょうか。張さんは豊かな発想と高い設計スキルで非常に豊かで楽しい設計提案をしてくれました。
4人とも発表姿も堂々としていて、頼もしいばかりです。
また今年のB4は、例年と違って大変余裕をもって論文執筆を終わらせており、上級生一同関心しております。笑
修正期間もありますが、ひとまずお疲れさまでした。今後とも納得いくまで粘り強く頑張ってください!
M1 吉武
2019年2月12日 5:11 PM
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こんにちは。M1の吉武です。
12月21日に土木学会では初となるデザインコンペ「22世紀の国づくり-ありたい姿と未来へのタスク」部門Aの公開審査が行われました。
コンペの詳細はこちら。http://jsce-22kunizukuri.net/compe.html
本コンペでは、山口先生と立命館の武田先生を中心に鳳コンサルタントの吉武宗平さん、(株)ラーゴの西川さん、京大の川池先生など他分野の専門家の方々とチームを組み、僕も末席として参加させていただきました。
22世紀の国づくりという問いに対し、私たちは淀川流域の治水と交通などのインフラ整備に巨椋池や鳥羽離宮など地域固有の文脈を統合させ、魅力的な地域経営を提案しました。
全体俯瞰パース
提案にいたる議論の中で、Aiや自動運転が発達する未来において様々な物質的制約から自由になる人間が何を求めるのか、何を幸せと感じるのか。これまでにはあまり考えてこなかった他分野の知識を統合したシナリオメイキングの議論は大変勉強になりました。先生方の議論の広がり、スピード、豊富な知識等間近で感じられました。
技術の進歩と社会の在り様、人間が歩んできた歴史、今の私たちが幸せと感じること、そのなかで土木が何をすべきか、今後への示唆に富んだ素晴らしいお話が聞けました。
2軸から考えた22世紀のシナリオパターン
いかにして右上の社会に向かわせるかの土木の役割を考えた。
そうした、議論を前提にしたシナリオメイキングからケーススタディまでの提出物A1ポスター、公開審査のプレゼン資料などは以下でご覧いただけます。
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当日のプレゼンテーションは、山口先生、武田先生(立命館大学)、村田さん(立命館大学)で行いました。
発表の様子
入選6チームの質疑の様子
惜しくも最優秀賞は逃してしまいましたが、優秀賞をいただきました。
今回の提案内容を中心に今後も先生方を中心として広く活動していくようなので、請うご期待!
M1 吉武
2018年12月28日 7:20 PM
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