5月26日、桂離宮見学会

桂離宮を研究室のメンバー4名で見学してきました。

M1の沢くん、M2の西野くんと僕、とD3の片岡さんとで。

本研究室が京大本部キャンパス吉田から桂に移って5年。僕が京都に住むようになって8年。桂離宮を見学するのは、恥ずかしながら個人的に今回が初めてでした。

景観を学ぶ学生にとっては、池泉回遊式庭園内のその視点場や、園路、植栽のこれでもかというぐらい意匠を凝らしたデザインによる多様な風景展開が、シークエンス景観というものを理解するために多くを語ってくれる名庭として知らない人はいないはず。建築やデザインの分野においても、日本らしい簡素美の代表格として世界のその名(”Katsura”)を馳せています。

武家社会における当時の公家の立場などを予備知識として持っておくと、庭設計における社会的アイロニーの表現など、飽きることなくおもしろさがいくらでも湧き出てくるように思いました。何度か行かねば。

(村上)

5月25日,2011 近代建築見学会

M2の村上さんを筆頭にM1の大川さん、B4の中条・松本・玉井という5人の研究室メンバーで、フランク・ロイド・ライトに関係する建築を2つ見てきました。

 

まずは芦屋市にあるヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)。

石のブロックを積み上げてできたような外装が特徴的です。内部はこだわりの感じられる装飾であふれていました。

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そしてもうひとつは、西宮市にある甲子園会館。ライトの弟子遠藤新による設計です。
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建築家について無知だった私ですが、今回の見学を機に20世紀の三大巨匠について興味を持つことができました。

建築家それぞれの特徴を知ったことで、比較の面白みを改めて感じています。今後もいろいろな建築物を見て、ものを見る目を養っていきたいと思いました。

(玉井)

4月25日,中日都市フォーラム


景観設計学分野の山口です。
先週、華僑大学が主催の中日都市フォーラムに参加、発表してきました。
「都市更新と歴史文化遺産」というテーマで、各地の都市遺産の保全や活用に取り組まれている専門家たちによる、各都市の都市計画・設計、建築資産の更新、歴史地区のパブリックスペースのデザインなど、多彩な事例報告をきくことができ、非常に勉強になりました。

現地視察でも、厦門や、近代の別荘地コロンス島などをめぐりました。
コロンス島は1902年に共同租界として定められ、今も日本・アメリカ・イギリス・スペインなど各国の領事館建造物が残されています。
日本の奈良時代にあたる時期に栄えた泉州は、多くの歴史的建造物が残っており、文化の香りのするまちです。歴史地区とその周辺における都市マスタープランも秀逸でした。計画という抽象的なものが、まちのアイデンティティをいかに形成するか、非常に勉強になりました。しかし、一方で多様性と対立性という課題もみえました。
また、一日は福建土楼をめぐりました。民族の歴史の結晶です。今も前近代的な生活を送る農民たちと、観光産業に移行した農民たち、農村の暮らしの連続性と非連続性、ならびに世界遺産選定の光と影を垣間見ました。

そして、最終日には厦門市の都市計画・設計の研究院を訪れました。
その都市形成力のスケール、速さ、強さ、精度、どれをとっても想像をこえて、カルチャーショックを受けて帰ってきました。
特に、高架BRTからの都市の眺め。圧巻でした。
日本でもがんばらないと。。。

(山口)