11月24日,2010 庭園見学会(成就院)

11月24日、庭園見学会が行われました。場所は清水寺にある成就院。

庭園の境界にある生垣を低くし、高台寺山に石灯籠を立てることによって庭に無限の広さを持たせているところが特徴です。

ある場所から見ると山が迫ってくるように見え、別の場所から見ると広がりをもった空間に見える、といった風に、見る場所によって庭の様子が変化するといった工夫がなされていることには驚きでした。

また、庭園に石を配置する際に石の種類だけでなく割れ目の筋も考慮されているといった、興味深いお話も聞かせて頂きました。

 

そして時間が余ったので清水寺を観光しました。

生まれて初めて清水寺に来たという平野さんは、寺から見える景色を目にし、

「清水の舞台から飛び降りたくなってくるなぁ」

と感動している様子でした。

 

今回の庭園見学会を通して、景観というものの重要性を再認識できたように思います。

(松館)

11月9日,2010 ローラン・ネイ氏 講演会

11月9日、研究室をあげてローラン・ネイ氏の講演会に参加しました。

ローラン・ネイ氏は「ちから」と「形」を同時にデザインすることで、合理的かつ斬新な構造物を生み出す構造デザイナーです。

今回の講演では、ネイ氏の手がけてきた作品を通して、構造形態を決めるプロセスを解説するという内容でした。

彼のデザインセンスの根底にあるのは自然の中に存在する形状であることなど、興味深い内容が多々あり、

構造と意匠が面白いほどスマートに収束されていく彼のデザイン力には驚くばかりでした。

講演後、ネイ氏の事務所で働いている渡邉氏に

「構造的合理性と個人的な美的嗜好のずれが起こったりしないのでしょうか?」

とたずねたところ、やはり影での努力といいますか、その最適解の模索する作業にはかなりの労力を費やすそうです。

今回の講演を踏まえて、私たち景観設計学を勉強する立場から、「構造デザイン」は単に橋梁や、ドームにとどまらず、道路線形や河川整備などにもいかせるよう努力することが大切であることがわかりました。また、一人のデザイナーが計画から完成まで通して一貫してデザインを手がけるという方式の必要性を痛切に感じました。

(駒井、平野)

11月6日,2010 京都大学・岐阜大学 合同卒業研究中間発表会

116日、岐阜大学地域システム計画研究室と合同卒業研究中間発表会を行いました。 

 

昨年に続き、今回が2度目の合同発表会です。

久保田先生からの歓迎の挨拶

 

午前中は修士研究発表、昼食をはさんで午後からは卒業研究発表というプログラムでした。

 

B4 坪内君の発表

 

全ての発表が終わった後の総括では、教員と学生の双方から研究内容や研究の取り組み方などに関する様々な意見が出ました。

中には厳しい意見もあり、今後の研究に対する姿勢やゼミの在り方、普段の研究室での生活について考える良い機会になったのではないでしょうか。

 

夜は懇親会を行い、研究の話をしたり世間話をしたりと交流を深めました。

岐阜大学の方々と話すことで、新しい見方や考え方ができとても新鮮に感じました。

 

振り返ってみると、1日を通じて色々なことを考えさせられました。

最近の研究室は、学生同士の議論、もっというとコミュニケーション自体が少ないと感じていたので、この発表会をきっかけに学生自身の姿勢や研究室の雰囲気を良い方向に変えていけたらと思います。

 

研究のヒントは、議論はもちろんのこと、普段の何気ない会話から得られる場合も多々あります。

何気ない会話から食うか食われるかの議論まで、活発にコミュニケーションをとっていきたいですね。

 

研究室のみなさん、頑張っていきましょう。

 

(西野、高山)