シンポジウム・講演会

12月1日(木), 2011 ローラン・ネイ氏講演会のお知らせ

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ベルギーの橋梁デザイナー、ローラン・ネイ氏(Laurent Ney)の講演会を下記の
とおり開催します。ネイ氏は「ちから」と「かたち」を同時にデザインすることで
斬新な作品を生み出している気鋭の橋梁デザイナーです。その活動は橋梁だけにと
どまらず、今や建築の分野でも多くの作品を生み出しています。ぜひ奮ってご参加
ください。

              ― 記 ―
テーマ:『Shaping Forces』

趣旨:すべてのものには「かたち」があり、すべての「かたち」には意味がありま
 す。また、「かたち」には成り立たせるための仕組みがあります。美しいかたち
 は美しい曲線・幾何学を持ち、自然な力の流れを創りだします。かたちと力、か
 たちと幾何学、これらは密接に係わり合いひとつのオブジェクトを生み出します。
 「かたち」が創り出す力の流れを探し、同時に美しいものをピックアップしてい
 くというアプローチによって、Ney & Partners の作品はできています。場所性、
 機能性、構造合理性、施工性など様々な条件の最適解である「かたち」は、ロー
 ラン・ネイの思考の結晶なのです。「Shaping Forces」と題した本講演では、最
 新プロジェクトを通して、構造力学をツールに生み出される彼の「かたち」に対
 する思考に触れて頂きます。

日時:12月1日(木)、14:00~17:00
会場:大学コンソーシアム大阪 ルームD・E
プログラム:
  14:00-14:10  趣旨説明(久保田善明、京都大学)
  14:10-15:40  講演(ローラン・ネイ、Ney & Partners)
          「Shaping Forces」
  16:00-16:30  話題提供(渡邉竜一、Ney & Partners)
          「構造デザインにおける新しい設計プロセス-欧州でのコン
           ペ事例を通して-」
  16:30-17:00  オープンディスカッション

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懇親会:講演会終了後、懇親会の開催を予定しております。
  http://www.herbis.jp/plazafloor/shop/b2f/b2f_flanders.php
  場所は変更になる可能性がありますので、詳細は講演会会場にてご確認ください。

参加費:
  講演会:無料
  懇親会:当日集めさせていただきます。

申込み:
  参加を希望される方は、以下の内容を下記の問い合わせ先まで電子メールにて
  申し込み願います。
     講演会に参加(する/しない)
     懇親会に参加(する/しない)

その他:本行事は、土木学会認定CPDプログラムです。

お問い合わせ:久保田善明(京都大学大学院工学研究科 景観設計学研究室)
  e-mail:kubota.yoshiaki.8w[atmark]kyoto-u.ac.jp
  ([atmark]を@に書き換えてご連絡ください)

12月10日~12日、2010、第6回景観・デザイン研究発表会

12月10日~12日の3日間、東京大学にて「景観・デザイン研究発表会」が行われました。10日はシンポジウム、11日と12日は発表会というプログラムです。

 

シンポジウムは東京大学のシンボルでもある安田講堂で行われました。正門から伸びる並木道の終わりに堂々と建つその姿からは威厳が感じられますが、実際に中に入ると、それはいっそう強く感じられました。中村先生のご講演、パネルディスカッションともに非常に興味深い内容で、「もう一度人をつなげることが最大、最高のまちづくりである」、「自走力」という言葉が印象に残りました。

 

翌日からの発表会は、私自身初めての参加ということもあり緊張気味だったのですが、会場は意外にも和やかな雰囲気でした。私たちの研究室からは3名が発表しました。

 
D3 片岡さんの発表

山口先生の発表

 

社会人の方や各大学の先生方、同世代の学生の研究を本人から聴ける機会というのはめったにないので、非常に勉強になりました。また、全ての発表を集中して聴くにはまだまだ体力が足りていないということも痛感しました。これから培っていけたらと思います。

 

発表会後には懇親会もあり、この夏に「九州デザインシャレット2010」で知り合った学生や今回初めて出会った方々と交流を深めました。

 

これから修士論文を進めていく身として、ものすごく刺激を受けた3日間でした。研究内容を充実させることはもちろん、プレゼンの仕方やスライドの見せ方もこれから磨いて、学会で自信を持って発表できるくらいの研究をしていきたいと思います。

 

(西野)

 

11月9日,2010 ローラン・ネイ氏 講演会

11月9日、研究室をあげてローラン・ネイ氏の講演会に参加しました。

ローラン・ネイ氏は「ちから」と「形」を同時にデザインすることで、合理的かつ斬新な構造物を生み出す構造デザイナーです。

今回の講演では、ネイ氏の手がけてきた作品を通して、構造形態を決めるプロセスを解説するという内容でした。

彼のデザインセンスの根底にあるのは自然の中に存在する形状であることなど、興味深い内容が多々あり、

構造と意匠が面白いほどスマートに収束されていく彼のデザイン力には驚くばかりでした。

講演後、ネイ氏の事務所で働いている渡邉氏に

「構造的合理性と個人的な美的嗜好のずれが起こったりしないのでしょうか?」

とたずねたところ、やはり影での努力といいますか、その最適解の模索する作業にはかなりの労力を費やすそうです。

今回の講演を踏まえて、私たち景観設計学を勉強する立場から、「構造デザイン」は単に橋梁や、ドームにとどまらず、道路線形や河川整備などにもいかせるよう努力することが大切であることがわかりました。また、一人のデザイナーが計画から完成まで通して一貫してデザインを手がけるという方式の必要性を痛切に感じました。

(駒井、平野)