5月25日,2011 近代建築見学会

M2の村上さんを筆頭にM1の大川さん、B4の中条・松本・玉井という5人の研究室メンバーで、フランク・ロイド・ライトに関係する建築を2つ見てきました。

 

まずは芦屋市にあるヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)。

石のブロックを積み上げてできたような外装が特徴的です。内部はこだわりの感じられる装飾であふれていました。

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そしてもうひとつは、西宮市にある甲子園会館。ライトの弟子遠藤新による設計です。
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建築家について無知だった私ですが、今回の見学を機に20世紀の三大巨匠について興味を持つことができました。

建築家それぞれの特徴を知ったことで、比較の面白みを改めて感じています。今後もいろいろな建築物を見て、ものを見る目を養っていきたいと思いました。

(玉井)

4月25日,中日都市フォーラム


景観設計学分野の山口です。
先週、華僑大学が主催の中日都市フォーラムに参加、発表してきました。
「都市更新と歴史文化遺産」というテーマで、各地の都市遺産の保全や活用に取り組まれている専門家たちによる、各都市の都市計画・設計、建築資産の更新、歴史地区のパブリックスペースのデザインなど、多彩な事例報告をきくことができ、非常に勉強になりました。

現地視察でも、厦門や、近代の別荘地コロンス島などをめぐりました。
コロンス島は1902年に共同租界として定められ、今も日本・アメリカ・イギリス・スペインなど各国の領事館建造物が残されています。
日本の奈良時代にあたる時期に栄えた泉州は、多くの歴史的建造物が残っており、文化の香りのするまちです。歴史地区とその周辺における都市マスタープランも秀逸でした。計画という抽象的なものが、まちのアイデンティティをいかに形成するか、非常に勉強になりました。しかし、一方で多様性と対立性という課題もみえました。
また、一日は福建土楼をめぐりました。民族の歴史の結晶です。今も前近代的な生活を送る農民たちと、観光産業に移行した農民たち、農村の暮らしの連続性と非連続性、ならびに世界遺産選定の光と影を垣間見ました。

そして、最終日には厦門市の都市計画・設計の研究院を訪れました。
その都市形成力のスケール、速さ、強さ、精度、どれをとっても想像をこえて、カルチャーショックを受けて帰ってきました。
特に、高架BRTからの都市の眺め。圧巻でした。
日本でもがんばらないと。。。

(山口)

4月15日,2011 奈良「山の辺の道」現地見学会

4月15日。

山口先生をはじめ、ドクター、修士、そして新しいメンバー(新M1、B4)を含めた大所帯で奈良を歩きました。

昨年度から「山の辺の道・奈良道」の地域づくりに、地元の方々のアドバイザーとして関わってらっしゃる山口先生に案内していただきながら、新メンバーとの交流のひとときを楽しみました。多くの学生がぞろぞろと山道や狭い路地などを歩く光景は、自分も久々に見た気がします。新年度らしい新鮮な空気が良いです。

奈良「山の辺の道」は、史実に現れる我が国最古の道と言われている歴史ある道であり、単なる山道だけではなく現在は古くからの集落を縫う道であったり、田んぼの中を分け入っ市街を見渡すことのできる高台を通ったりと、その多様な広がりを見せる風景体験を求めて県外遠くからも散策客が訪れる道となっています。

ですが、石上より北にある奈良道は今まで一部の愛好家を除いてそれほど脚光を浴びてはおらず、地元の熱心な方々を中心に,数年前からなんとかこの道を地域固有の財産として活性化に役立てたいという思いから、現在様々な活動を行っていこうとしている渦中にあります。

その第一手としての、山の辺の道・奈良道の魅力を周知するための地図、道標、案内板のデザインを、山口先生、私村上、高山が手伝うことになりました。先日、地元の方から設置の連絡を受けて、初めての現物確認。。。

コールテン鋼の道標(10kmほどの「山の辺の道」の中に計11基)

案内板(10kmほどの「山の辺の道」の中に計5枚)

地図、道標、案内板それぞれ地元の方々の評判も上々で、これをきっかけに地域の人々がさらなる盛り上がりを見せてくれることを祈るばかりです。

(村上)