2021年3月

安土未来づくりプロジェクト

山口です。3月27日(土)、安土車座会議(ワークショップ)を西の湖ステーションにて開催しました。今年度、安土の地域団体のみなさんへのヒアリングをふまえて検討してきた「安土未来づくり」の方針案について、大目標、コンセプト、未来づくりの6つの方針案をお示しさせていただいた上で、具体的な体験・交流アクションプログラム案について、投票、グループワークを経て、議論を深めました。この後、『安土未来づくり アイデアブック』として形にしていきます。

 

57のプログラム案はあくまでアイデアとして示させていただきましたが、実際に実現できるものからはじめることも考えています。そこで、仮に「地域観光会社」が実現したと仮定して、これはやってほしい、これはぜひ企画に参加したいというものを、みなさんに選んでシールを貼っていただきました。

 

 次にグループに分かれて、特に進めたいプログラムを選んでもらい、その理由や感じたことなどのコメント、魅力や資源の活用アイデア、実現のために必要なこと、などを話し合いました。

 

 最後は全体での話し合いを行いました。あらためて分かったのは、安土というふるさとの原体験や感動体験を継承していくこと、子どもたちが体験でき、学べる機会をつくること。これが安土未来づくりの根本であるということです。

 そして活動を継続するために「稼ぐ」ことを考える。資源管理と地域経営を重ねることで、人材と資金を地域で循環・活性化させる。それを地域でコントロールする。まずは、コーディネーターなどの人件費をどう生み、そのステップをどうつくるか。

 次年度以降も、より詳細な検討を重ね、アイデアブックの発行とさらなる充実を図りたいと考えています。

※今回私はオンライン参加。学生3人(谷川・清水・関)がWSの進行とファシリテーションを担ってくれました。

川とともに暮らす—亀岡2070

山口です。流域空間デザイン研究会の活動の一環としての「川とともに暮らす 亀岡2070 ワークショップ」の成果報告会を、「かめおか霧の芸術祭」と連携して、2月23日(火・祝)に開催しました。第2部では市長をゲストにお招きし、亀岡のこれからの未来について議論を深めるオンラインシンポジウムを行いました。当日Youtubeで配信されましたが、現在もアーカイブとして動画を視聴いただけます。是非ご覧ください。

ワークショップの経過や発表内容(スライド)はHPでもご確認いただけます。
https://kameoka2070.com/

 本企画の主催者である流域空間デザイン研究会は「複合的土地利用の概念とジオデザインを用いた流域空間計画手法の開発」(科研費,代表:武田史朗教授)を研究課題として、総合治水と都市デザインとを融合した「流域空間計画」のプロセスモデルの開発を進めています。研究プロジェクト初年度となる2020年度は、亀岡をフィールドに市民参加型でのワークショップを開催いたしました。

 本ワークショップは、気候変動・人口減少という大きな変化を経て、なお魅力的であり続ける未来の亀岡の姿を描くために行いました。国内外において、地球規模の気候変動を見据え、流域全体で水を受け止める新しい治水方式への転換が進められつつあります。水を積極的に受け止めながら、まちを安全かつ魅力的にするまちづくりや都市開発が海外では活発化しています。

 これからますます激化する豪雨の予測のなか、亀岡が長期的に持続可能で、魅力的であり続けるためにどのような可能性があるのか。 本ワークショップでは、亀岡市役所の若手職員がファシリテータをつとめ、市民や市内外の学生から参加者を募り、アイデアを出し合いました。 ワークショップの経緯などについて詳細は、下記のH Pでご覧いただくこともできます。 https://kameoka2070.com/

動画のコンテンツ
○WS趣旨 イントロ・ムービー(制作 OPUS DESIGN)
○第一部 各班成果発表(司会: 大野智彦・金沢大)
 ズートピアへの道(1班 谷口さん)
 現代版「村」を目指したまちづくり(2班 栗林さん)
 ハーモニー亀岡〜川とつながり川でつなぐ〜(3班 湯浅さん、八木さん)
 未来のトトロ(4班 深川さん)
 地域文化と遊びごころを育む水辺のデザイン(5班 赤池さん、並河さん)
○第二部 総合ディスカッション
 登壇者:
  桂川孝裕氏(亀岡市長)
  仲山徳音氏(Fogin,前亀岡副市長)
  並河杏奈氏(Fogin)
 コーディネート:
  武田史朗(立命館大)
  山口敬太(京都大)

主催:流域空間デザイン研究会(立命館大学・京都大学・金沢大学共同研究PJ)
後援:亀岡市、かめおか霧の芸術祭実行委員会
協力:⼀般社団法⼈Fogin、立命館大学歴史都市防災研究所