10月31日 建設技術展2013 橋梁模型制作コンテスト 会場制作部門 出場
10/30、31に開催された「建設技術展橋梁模型コンテスト 会場制作部門」に当研究室のメンバー、篠崎、高橋、畠中、村野の4人が出場しました!
研究室としては、昨年に引き続き2回目の参戦で、毎年の恒例行事となりつつあります。
会場制作部門の競技の概要ですが、事前に設計した橋梁模型を、大会初日に会場で制限時間120分以内に制作し、翌日集中荷重25キロの載荷試験を行うというものです。
単に良いものを作ればいいというだけでなく、それをいかに効率的に制作するかという制作技術も問われる競技です。
模型の審査項目は、強度、軽量性、構造的合理性、新規性、仕上がりの美しさなど様々な項目に渡り、総合的な評価がなされます。
そして今回私達が、設計・制作した模型が、こちらの「Triadic bridge」です。
Triadicは「3つ組の」という意味の言葉で、今回設計した模型がトラス・斜張橋・張弦梁の3つのシステムが融合した構造であることから、この名前を作品に付けました。
コンセプトとしては「空間に張りつめる直線美」を掲げ、載荷試験の集中荷重に対し、部材に極力曲げを発生させず、軸力として支点に力を受け流す合理的な構造を追求した結果、このような直線的な外見の模型が出来上がりました。
また今年は、合理性や軽量性だけに注力するのではなく意匠面にも特に力を注ぎました。部材数を昨年の2倍程に増やし細部に至るまで徹底してこだわり抜くことで、満足のいく模型を設計することができました。
しかしながら、そのように部材数が増えてしまった結果、2時間の制限時間以内に制作するようになるためには大変苦労しました。(当初は一つの模型を作るのに丸1日を費やしていました。)
いかに効率的に製作を進めるかという点が今回最も苦労したところでした。
大会初日の制作タイムでは、昨年と接着剤の種類が違ったり、部材の凧糸の細さが練習時に使っていたものと比べて細かったりと多少のハプニングもあったのですが、度重なる練習の甲斐あって、無事制限時間2時間以内に制作することができました。
そして翌日の載荷試験にも無事耐えることができ、結果、僕達の作品は次点の「優秀賞」を受賞することができました。
今年は是非昨年のリベンジを果たしたいと意気込んでいたのですが、悔しくも最優秀賞は昨年の優勝チームに再び奪われてしまいました。
実力の差を実感した昨年に対し、今年の僕たちの作品は、優勝チームのものと比べ模型の完成度は負けず劣らずのものと自負していましたし、デザインの合理性や新規性、迫力には自信があったので、表彰結果には大変悔しい思いです。
来年こそ後輩たちに念願の最優秀賞を受賞してもらいたいです!
最後に個人的な話を少し。
研究室に所属して以来、3年連続で参加した橋梁模型コンテストですが、毎年多くの学びが得られ、回を重ねるごとに自分の成長を実感することができました。
ものづくりの楽しみと苦労を満喫できるこの競技に、今後もたくさんの学生が参加することを期待しています。
(村野)