2014年11月

11月29日 岐阜大・京大 修論・卒論合同中間発表会

2014年11月29日 岐阜大学の地域システム計画研究室の出村先生・学生たちと
中間発表会が行われました。
僕自身去年と合わせて2回目の中間発表会で、川崎研ではもう6回?近く行われている
伝統行事となっています。

司会を行う山口先生

司会を行う山口先生

まずはM1の4名が昨年作成した卒業設計のパネルセッションを行いました。
自分たちの提案をA1、1枚にまとめ上げ、3分間のプレゼンテーションを行いました。

M1篠崎君

M1篠崎君

M1一宮

M1一宮

M1趙さん

M1趙さん

M1今泉君

M1今泉君

3分間のプレゼンの中で提案の売りを伝えることの難しさを知り、
同時にそれを説明するためのビジュアルが不十分であることを痛感させられました。
この反省を踏まえて景観デザイン発表会までの精進したいと思います。

続いて修論・卒論の発表が行われました。
川崎研からは6名のM2が発表をしてくれました。

M2大川さん

M2大川さん

M2窪田さん

M2窪田さん

M2中条さん

M2中条さん

M2畠中さん

M2畠中さん

M2八尾さん

M2八尾さん

M2湯川さん

M2湯川さん

来年修論を執筆する身としてとても刺激を受けました。
卒論とは桁違いの分析を交え、それを12分でわかりやく発表する威厳。
来年は自分たちも先輩たちに近づけるように日々精進して参りたいと思います。

発表会後は三条木屋町に繰り出し、懇親会を行いました。
発表会の緊張や疲れも次第に忘れ、最後の方では
みなさん席を自由に移動し、交流を深めていました。

懇親会の様子

懇親会の様子

最後に出村先生からのお言葉を受けて、、、
論文を書く以上、ただ単に分析を行うのではなく、
その論文が誰のために役立ち、何を解決しているのかを
常に意識しなければならないと再認識しました。

今後研究を進めていく上で、つい忘れがちなこの視点を大切に
研究員一同頑張っていきたいと思います。

〈一宮 紘平〉

11月15日 神戸市橋梁模型コンテスト

11月15日(土)に神戸市で橋梁模型コンテストが行われました。去年一昨年出していた建設技術展の橋梁模型コンテストではなく,今年はこちらのコンテストに参加しました。

去年までは現地施工で,載荷条件も集中荷重,支間長が1mという条件だったのに対して,今年のコンペはあらかじめ作った橋梁模型を持ち込み,移動荷重,支間長1.3mという条件でしたので,例年とは違う切り口で取り組みました。

めいんぱ
でぃてーる

しょうばん

コンセプトは「浮遊」。

コンペという場にふさわしいように,今までにみたことのない橋の概念の提案を試みました。圧縮部材となるY字部材が引張材のみに接続されており,空中に浮いたような形態を作り出しています。模型だからできたバランスかもしれませんが,歩道橋くらいのスケールで実現すれば面白いのではないかと思っています。

最優秀賞はとれませんでしたが多くの審査員の方に評価していただき,審査員特別賞を頂きました。いろいろと考えさせられることが多いコンペとなりましたが,得るものも多く,メンバー一同,コンペを通じて成長できたと思っております。

 

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受賞後の記念撮影

(畠中 達亮)

 

10月25日 恵那市三郷町椋実第2回WS(ワークショップ)

岐阜県恵那市三郷町椋実地区において10月25日(土)に恵那市景観まちづくりWS(ワークショップ)が行われ、学生3名(水牧、牧田、諏訪)と山口助教がファシリテーターとして参加しました。椋実地区は、庄内川の源流域に位置する中山間地で、里山や田畑、川といった美しい里風景が残されている場所です。

三郷町まちづくり委員会:http://misatohp.webnode.jp/

 

7 観音堂眺め

観音堂からの椋実集落の眺め

4 小川

椋実川

 

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ボタの草刈り

 

恵那市では、景観計画の検討にあたり、単に見た目の印象を整えるための計画だけでなく、山や農地、里といった自然と人のつながり、そこでの人々の暮らしが見える風景を重要視して、各地域ごとに具体的な内容を検討しています。

そのために、地域の景観を構成している生活・生業・信仰等を含めた要素を洗い出し、将来につなぐべきもの・創造していくべきものは何か、地域の将来像・実現の方策を、住民の方々といっしょに議論する場として、景観まちづくりWSを開催しました。WSは恵那市と3大学(早稲田大学、日本大学、京都大学)、プランニング・ネットワークが共同で開催しており、今年度は三郷町・武並町において行っています。

WSは全4回を予定しており、今回は地域の資源は何かを住民の方々と議論しました。

まず初めに山口助教から、WSの趣旨説明をしたのちに、バーチャルまち歩きと称して、学生たちが撮った写真をもとにスライド上で仮想的にまち歩きを行いました。住民の方々にとっては、普段見慣れている風景だったと思いますが、改めて見直してみると様々な意見が出て、自分たちのまちを見直すきっかけとなったと思います。

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WSの様子。初めに山口助教から趣旨説明。

 

その後、2グループに分かれて、残したい資源の整理と利用の仕方、管理の方法、将来の展望など意見を出し合いました。

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グループワークでの議論の様子

 

グループワークを終えてから、議論した内容を発表しあい、地区全体での資源を洗い出しました。椋実地区において、将来に残したいものはなにかを見いだせてきたような実感がありました。

グループワークの成果を発表

グループワークの成果を発表

 

最後に住民の方々に、椋実の将来像とWSの感想を語っていただきました。

椋実の将来像を語っていただく

椋実の将来像を語っていただく

 

アットホームな雰囲気の中、議論も白熱し、非常に有意義なWSとなりました。

 

今回、WSの会場となった「あんじゃないの家」は、地域の方々とボランティアの人たちが共同で古民家を改修した場所で、味わいがありながらすごくきれいに整備されています。学生3人は前日に泊めさせていただきました。

 

あんじゃないの家(あんじゃないの意味は案ずることはない)

あんじゃないの家(あんじゃないの意味は案ずることはない)

 

 

美しい里の風景は、それを維持する人がいてこそ生まれるのだということ、そして、少子高齢化によってその風景を維持していく人がいなくなってしまうという危機が近づいているのだということを、今回のWSを通じてひしひしと感じました。

椋実に限らずこうした厳しい現実は日本全国で起きていると思います。廃村になる地域も出ていると聞きます。

美しい里を後世につないでいく一助となるため、これから頑張っていきたいと思います。

今後のWSでは、椋実の資源を守っていくためのアクションプランを議論する予定です。

 

 

(水牧 達志)