2012年2月8日、本研究室4回生6人が一年間の研究の成果を発表する公聴会がとり行われました。
玉井瑛子『オープンスペースの景観設計に関する考察-京都府・北山文化環境ゾーンを対象として-』
中条匡臣『阪神運河計画が阪神間沿岸の都市形成に与えた影響』
松本純也『近赤外線分光法による脳血流データを用いた景観の感性評価に関する基礎的研究』
村野文哉『アーチ橋及び吊り橋の構造形態原理に関する基礎的研究』
山本浩大『長期居住者の場所の価値認識に関する研究-山の辺の道・奈良道沿道地域を対象として-』
板山雄太『土木遺産を活用した観光回遊空間の形成における官民の連携-宇津ノ谷峠を対象として-』
今年はみな落ち着きがあり堂々とした様子で発表を行っており,頼もしい限りでした。
研究の内容も、構造から歴史、現代のデザインにおいてまで多種多様で、
今回研究を通して学んだことを活かして来年度の研究室をさらに盛り上げていってくれることでしょう。
今後,卒業論文の修正期間が約2週間ほどあり、先生からいただいたご指摘などをふまえて、より質の高いものになっていきます。
来週には、いよいよ修士論文の公聴会がとり行われます。
(大川雄三)
2012年2月10日 9:12 AM
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12月2日~4日の日程で土木学会 景観デザイン研究発表会に参加・発表してきました.
シンポジウム,内藤廣先生の御講演,懇親会という充実したプログラムの中,私の発表は最終日の最後という常に緊張感をもった参加となりました.
2日に開催して頂いた若手交流会では,全国から集まった景観を学ぶ同世代と研究から日常の事までお酒を飲みながら話しました.一人ひとりの違った考え方を感じたり,一方で同じようなところで悩んでいたりと良い刺激になりました.
発表会では様々な発表を聞くなかで,目的に対しての方法論,分析がしっかりしているのかといった研究の精度,また一方で研究がどのように役に立つのかといった意義の部分が大切だと感じました.改めて研究の難しさを実感します.
研究を細かく突き詰めると同時に,景観という大きな枠組みについて考えることの大切さを感じました.内藤先生の「終わりなき未完成を生きるという覚悟.人間は弱いから完成形を求める.」というお話が印象に残っており.研究においても考え抜く,思考をとめないことが大切だと改めて思いました.しかし実行するのは容易でなく心が折れそうです.
発表の様子
発表では沢山のご指摘やコメントを頂き,もっと精進していかなければと実感しました.
研究の精度自体を高めるとともに,いかに研究を分かりやすくプレゼンできるかという,アウトプットの力ももっと磨かないとと反省です.
今回の学会は景観の本質に対して改めて深く考えなおす機会,研究の難しさを改めて実感する良い機会となりました.
また是非とも来年も参加したいと思っています.
(沢一馬)
【発表内容】
木村優介「ニューヨーク・ハイラインにおけるレールバンク制度を活用した歴史的高架橋の再利用手法」
沢 一馬「琵琶湖岸の水郷・伊庭における明治以後の水路網と水利用の変遷」
追記
土木学会 景観・デザイン委員会にて行われた,風景をつくる土木デザイン フォトコンテストの入賞作品に目を通すようにとの宿題を佐々木先生よりいただきました.興味のある方は是非ご覧ください.
風景をつくる土木デザイン フォトコンテスト
http://www.jsce.or.jp/committee/lsd/photo/index.html
2011年12月6日 3:22 PM
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ヨーロッパ橋梁巡りの旅。
書き込みが遅れましたが、今回はベルギーから合流した村野が、旅行後半のベルギー・オランダでの体験について紹介します。
ベルギーでは、旅先で事務所訪問をすることになっていたLaurent Ney率いる「Ney & Partners」の作品を中心に橋巡りをしてきました。ここでは、その中でも特に印象に残ったものをいくつかご紹介します。
まずはベルギーの「Ney & Partners」が手がけた橋を3基。
- Tervuren Footbridge
ブリュッセル郊外の田舎町テルビューレンにある歩道橋。
人や自転車の往来が激しく、人々の生活にしっかりと定着している歩道橋です。一見ねじれが発生しそうな独特なフォルムも、色彩やデティールが非常にシンプルに設計されているので、落ち着いた印象を与えています。
Knokke-Heist Footbridge
こちらは海に面した田舎町、クノッケの歩道橋。
継ぎ目の無い、曲面の美しさを全面に押し出した、どこか有機的な印象を持つ橋です。 cute!
Colledge bridge
閑静な住宅街、コルトレイクにたたずむ歩道橋。
曲線吊橋の優雅な構造と外装のマットな色彩から、どこか大人びた印象をうけました。先のクノッケの歩道橋とは対称的に、周りの風景にしっくりと溶け込んでいます。訪れたタイミングもよく、夕陽に映える良い写真が撮れました。
今回の旅では、他にも「Ney & Partners」の作品を多数見て回ったのですが、それぞれの作品作品が本当に個性豊かで、このバライティーに富んだ作風こそネイ氏の特徴であると感じました。
次にオランダの橋を2基。
Erasms Bridge
言わずと知れたロッテルダムのシンボル、エラスムス橋。
建築系の設計事務所「UN studio」が手がけた作品です。初めて目にした感想は、「で、でかい!」 予想以上のスケールに驚きました。この橋は僕が構造系の研究に携わるきっかけになった、非常に思い入れのある橋だったので、実際に目の当たりにして感慨深かったです。
アムステルダム最寄のスキポール空港近く、サンティアゴ・カラトラバが設計した三基の橋梁群。
旅の最後を締めくくるにふさわしい巨匠の作品!と意気込んで向かったのですが、メンバーそろってあまり惹かれるものがありませんでした。平原が続く田舎町の中では、一本調子のカラトラバの作品はどうにも周囲との調和が取れていない浮いた作品となっていました。
今回の旅ではヨーロッパの先進的な橋梁群を直に見て触って、本当に良い刺激となりました。
自分の中でものづくりに対する意欲が芽生える二週間でした。
旅行を企画、先導してくれたM2の駒井さん、平野さん、
2人にこき使われ、旅先で人間ナビゲーターとして奮闘してくれたM1の森田さん、ありがとうございました。
2011年11月29日 2:23 PM
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