2021年11月

三条通まちづくり社会実験「三条通で遊んでみよし」

11/6-7の2日間、三条通まちづくり社会実験「三条通で遊んでみよし」が開催されました。

本社会実験実行委員(学生メンバー)として参加したM2田中、清水、竹中、M1渡瀬がそれぞれの目線で振り返り、報告させていただきます。


企画・設営

M2の田中です。

社会実験当日のプログラムや通り全体の設えを検討するため、三条の地元の方々と何度も議論を重ねてきました。
三条の皆さんのエネルギーはものすごく、その思いを形にするべく、頭も体も全力で動かしました。

当日の様子です。

車の通行がないとはいえ、通りの幅が狭いため、道路と民地の使い方を工夫する必要がありました。
普段、通過するだけの場所が、少しの仕掛けで大きく変わる面白さを肌で感じました。
本当に学びの多い2日間だったと思います。

皆さん、本当にお疲れさまでした。
そして、これからもよろしくお願いします!


WS(ワークショップ)の運営

M2の清水です。

社会実験中に路上で行うWSの準備と運営をお手伝いさせていただきました。

このWSは三条通界隈の店舗に協力していただいて参加型のイベントを行っていただくという性質上、事前に各々への打ち合わせや募集ポータルサイト管理が欠かせませんでした。

前日までに参加予約が満員になるものもあれば、予約が0人のものもあり、当日まで気が気でない状況ではありましたが、当日の店舗側のご尽力もあり、大盛況に終わることができたと思います。

「周辺店舗との連携」は私が昨年参加した「三条通デザインワークショップ」の提案で一貫していたテーマでもあり、その萌芽が垣間見られたような気がして今後の展開が非常に楽しみです。

左上.ふろしき包み方ワークショップ 協力:むす美,右上.よさこいワークショップ 協力:京炎そでふれ!
下:火付け体験ワークショップ 協力:UPI京都


ファニチャー制作

M2の竹中です。

社会実験で使用するファニチャーを学生メンバーで制作しました。木のテントとバーカウンターは、ヤマケン(山と木文化の研究会)さんに設計・制作・当日の組立てまでご協力いただきました。特に木のテントは三条通のスケールや歴史的建造物に馴染んでいて、とても魅力的な空間が生まれていました。

また、ベンチやスツール等は三条の皆さんと協力しながら制作しました。ファニチャー制作の大変さを身に染みて感じましたが、川崎研の学生も協力してくれてなんとか当日までに仕上げることができました。

自分達で制作したファニチャーが通りに並ぶことで、いつもとは異なる三条通の風景が生まれていたことが非常に感動的で、(DIYスキルの上達も含めて)大変貴重な経験を積むことができたと感じています。

(ファニチャーを制作するにあたって太秦トキワ荘、北大路ハウスの作業スペースをお借りしました。ありがとうございました。)


コーヒー&ライブラリー

M1の渡瀬です。

僕は主にコーヒー&ライブラリーの準備と運営をしました。

当日はコーヒーに加えて、三条通に所縁のある「枇杷茶」も提供していました。本物のカフェ店員かのようなかわいらしい川﨑研の後輩たちのおかげもあり、初日も二日目も早い段階で売り切れました。コーヒーの方が多いだろうという当初の予想と異なり、どちらも同じ数くらい出たのですが、なんとなく歴史的な何かを体験したくなってしまう京都・三条という土地の特別さを感じました。

また消しゴムハンコを作り手作業で押していったコップのロゴを良いねと言って写真を撮ってくださっている方がちょくちょくいて、内心とても嬉しかったです。

ライブラリーも子供たちが嬉しそうに本を読んでいて、それを近くでお母さんがコーヒーを飲みながら眺めていたり、理想としていた景色を実際に見ることができました。こうして三条通で遊んだ記憶が将来の三条を作っていくのだなと思いました。

実践的なプロジェクトはやはり全てがうまくいくわけではなく、失敗も含めて机上では得られない学びがたくさんありました。でも何よりも最初の一歩を踏み出せたということがとても大切だと思います。今後どんどんバージョンアップを重ねていきたいです。