12月7日 景観開花。10 参加報告&佳作受賞
12月7日、宮城県仙台市の「エル・パーク仙台」にて、土木デザイン設計競技「景観開花。10」の最終審査会が行われました。
本研究室からはM2大川雄三、M1畠中達亮・八尾修司・湯川竜馬が参加しました。11月18日に行われた一次審査会(非公開)で入賞が決定したため、4名で最終プレゼンに臨むこととなりました。
今年のテーマは『未来へつなぐ防災まちづくりデザイン』。これまでの景観開花。では、構造物や公共空間などハードの要素がテーマとして設定されることが多かったのですが、今年は「まちづくり」ということで、ソフトの側面もしっかり考慮する必要がありました。また、今日対策が叫ばれる「防災」というキーワードもしっかり入っており、どういう規模の対象地を選定すべきか、どんな災害を想定するかなど、はじめの一歩を踏み出すところから苦労しました。結果、私たちは今回、和歌山県海南市における津波防災まちづくりについて考えることになりました。
最終審査会当日。勝ち上がったのは、東京大学、岐阜大学、千葉大学、富山大学、そして京都大学の5組。私たちのチームは5番目に発表ということで、他チームの作品・プレゼンを目の当たりにしてから臨むこととなりました。
結果は「佳作」。その場ではすぐに飲み込むことが出来ませんでしたが、プレゼンでの質疑応答とその後の公開審査で頂いたさまざまなご指摘を振り返るうちに、自分たちの提案に何が足りなかったのかを冷静に把握することが出来ました。今後は、頂いたご指摘をもとに提案をさらにブラッシュアップすることを目指したいです。
コンペに参加して、個人的な感想を少し。
最優秀賞に至ることは出来なかったため、悔しい思いはもちろんあります。しかし、「対象地選定・現地調査・アイデア出しを基にしたスタディ・案の可視化(図面・模型などの作成)」という、コンペの進め方を一通り叩き込むことが出来たのはいい経験になりました。さらに、進めていく中で誰がどのポジションで強みを発揮しその能力を活かせられるかも分かり、チーム一丸となって進めることが出来たと思います。
作品提出まで、ああでもないこうでもないと議論を積み重ねたり、研究室に泊まり込んで案を練り上げたり、そのプロセスにおいて多大な苦労がありました。そんな苦労を乗り越えることが出来たのは、スイスから帰国して早々、M1の3人を引っ張って下さった大川さん、パース作成に励んでいた畠中君、一緒に模型作成で格闘した湯川君という存在がいたからです。この4名で頑張ることが出来たのは何事にも代えがたい思い出です。また、研究室の先生方、学生のみなさんにもたくさんのアドバイスと手助けを頂きました。この案が完成したのは皆さまのおかげといっても過言ではないでしょう。
これからは、後輩たちがこれに続いて活躍してくれたら良いなと願うばかりです。
(八尾 修司)