8/10-12 夏期デザインWS in 網干【網干編】

【網干編】

引き続き,夏期WS後半戦は網干にて行われました.

8/11

午前中は旧山本家住宅(興浜),旧名田忠旅館(新在家)をそれぞれ見学させていただきました.

旧山本家住宅内部は玄関ホールから続く客間,書斎,階段が洋風意匠,その他が和室で構成された和洋折衷のつくりになっており,緻密な寄木やステンドグラス,貝合わせの貝を埋め込んだ壁など要所要所に巧みな工夫が凝らされていました.周囲を囲む高塀を含め保存状態が極めて良く,まちの資源としてのポテンシャルの高さを実感しました.

旧名田忠旅館は,かつては行商人の滞在する宿として使われていたそうです.エリアのほぼ中心に位置するという立地の強みを活かした新たな活用について,様々なアイデアが浮かびました.

午後はあぼしまち交流館にて演習を行いました.各々まずはまちを散策しての第一印象やアイデアを出し合い,その後ターゲットとする年齢層別に3チーム(子供・若者・高齢者)に分かれて核となるコンセプトの検討に入りました.4回生も積極的に意見を述べ、議論を深めていきました.

夕方の中間発表では山口先生とOBの岩本さんから,計画の実現可能性や持続可能性に踏み込んだ鋭い指摘,質問を頂き,案をブラッシュアップさせるためのヒントを得ることができました.

夜には,網干西小学校で行われた納涼祭(盆踊り)にも参加させていただきました.短時間でしたが,地域住民の祭りにかける思いや,地区ごとの誇り・団結力の強さを間近に見ることができました.

8/12

最終日の朝は旧水井家住宅を見学させていただきました.大正~戦前まで,水運業が盛んだった揖保川を利用し材木問屋を営んでいた背景から,水井家の柱梁には豪壮な木材が多く見受けられました.前日の演習を踏まえこのようなまちの資源をどのように活用していけるか,各々具体的なイメージを膨らませながらの見学となりました.

夕方からは,地元住民の方々を中心とした皆さんの前で発表を行いました.それぞれのチーム時間ぎりぎりまで練った案を,パワーポイントを用いてプレゼンテーションしました.3チーム発表後は全体でざっくばらんに質疑応答を行い,地元で生活するうえでのリアルなニーズや,実際に空き家や空地を持続的に運営するためのビジネスプランなどについて,実務的かつ貴重なお話を頂きました.

『 育ち合い,育て合い,育ち継ぐ “ 網干っ子 ”のアイデンティティが詰まったまち』チーム
『若者と育てる網干のまち』チーム
『エディブルガーデン×コミュニティ食堂』チーム

WSの締めは,交流会!ここでも地元住民の皆さんから,網干のまちづくりに対する熱い思い(お酒が入ってギアが一段アップ)をお聞きすることができました.宍粟市の視察や10月に行われる秋祭りなどにもお誘いいただき,今後につながる有意義な交流となりました.

最後になりましたが,2019年度夏期WSにあたり現地見学でご協力いただいた皆様,発表会にご参加いただいた皆様,貴重なお時間を頂きまして本当にありがとうございました!