12月2日、2010嵯峨野見学会(天龍寺、祇王寺、厭離庵等)
12月2日、12月とは思えない暖かさのなか、嵯峨野見学会が行われました。
山口先生に解説していただきながら、天龍寺をはじめ嵯峨野をひと歩き。
嵯峨野の風景は、場所のイメージや文学作品の表現が、実際の構造デザインの手がかりになっている。過去の風景が、場所の記憶として残るのでなく、現代においても実際に追体験することのできる環境として継承されてきたとのことです。
普段、観光などで何気なく眺めている風景も、時代の流れの中、様々な人々の努力によって培われ、継承されてきたものである。そのような風景をただ眺めるだけでなく、場所のイメージとして継承されてきた流れや背景を考えると、面白く、奥深いものです。
しかしながら、そのような風景も近代化の中で失われつつあるように感じます。
次世代に継承していくためにも、今まで継承されてきた、その場所の持つイメージを大切にした整備やデザインを心がけたいものです。
今日は風景の面白さと奥深さを改めて感じさせられた一日でした。
同時に、勉強不足さを感じさせられ、もっと風景について勉強していきたいと思いました。
厭離庵ではこじんまりとしたなか真っ赤に染まった紅葉がとても鮮やかでした。京都に住んで4年なりますが、ぜんぜん知りませんでした。せっかく京都にいるので、もっといろいろなところを散策したいものです。
(沢)