Thesis 卒業論文

2015年度

修士論文
一宮紘平 街路空間デザインの改善整備範囲と費用対効果の関係性 −船場界隈を対象として−
今泉遼 近代における自然主義庭園とその景観構成に関する研究
金鍾源 景域の持続性の評価手法に関する研究
趙天策 京都市の公共施設を対象とした景観デザイン改善政策の経済価値と人々の意識
篠崎健 スケールを考慮した橋梁構造形態の体系化に関する研究
牧田裕介 長野市善光寺門前地区における遊休不動産再生事業の展開要因
水牧達志 武居高四郎にみる京都帝国大学の都市計画教育とその思想
卒業論文
阿部まり 桟橋を用いた視点場施設の計画と設計―大阪湾岸西伸部の長大橋計画に関わるケーススタディ―
木下優貴 駅前広場の景観計画―近江八幡駅南口駅前広場を対象として―
黒島大樹 水辺のにぎわいを生む市民活動拠点の空間設計―堺市大浜公園の再整備提案―
朱豊 Design Proposal for an Elevated Bridge Using Steel Pipe Integrated Piers and a Public Space under the Bridge: a Case Study of Western Extension of Osaka Wangan Route (鋼管集成橋脚を用いた高架橋および桁下空間の設計:大阪湾岸道路西伸部を対象として)


2014年度

修士論文
大川雄三 避難・散策行動に資する空地の活用に関する研究
窪田有希 CVMを用いた公共施設のデザイン価値評価に関する研究
中条匡臣 認知症患者の空間認知とその意味構造に関する研究―対象者の行動とケア者の「エピソード記述」の分析―
畠中達亮 斜材構造システムの形態論
八尾修司 近代大阪における公園系統計画の策定過程とその計画思想
湯川竜馬 地域の「経験資源」の顕在化手法に関する実践的研究
卒業論文
川崎誠登 出町柳駅と駅前広場の景観設計
水野剛志 生態系保全に着目した水辺空間の整備計画―桂川とその支川を対象として―
水野裕介 船場地域の活性化に資する街路空間の計画
三輪潤平 都市河川と沿川公園の一体的整備に関する考察-神戸市生田川と生田川公園を対象として-


2013年度

修士論文
王永成 Urban Revitalization of Squares in Macao since the 1990s,(邦題)1990年代以降の澳門における広場整備による都市再生
髙橋利之 福井県における戦災・震災復興の都市計画に関する研究
玉井瑛子 なつかしさの想起による空間・体験・感情の質に関する研究
松本純也 fMRI を用いた景観画像認識時における脳の共賦活領域の解析
村野文哉 曲線吊橋の構造形態の体系化
辻本温子 山裾地形上の庭園における植栽構成
卒業論文
一宮絋平 中之島GATE地区の空間整備計画 ー歩道橋および周辺を対象としてー
今泉遼 洛西ニュータウン福西公園の景観設計
篠崎健 大阪築港地区におけるみなとまちの景観整備計画
趙天策 瀋陽駅東駅前広場の景観設計
水牧達志 京都帝国大学理工科大学土木工学科における明治期の卒業設計に関する研究


2012年度

博士論文
片岡由香 景観整備を契機とする市民組織の形成と役割に関する研究
木村優介 ハイラインにおける鉄道跡地の機能転換による都市再生手法に関する研究
修士論文
沢一馬 琵琶湖沿岸水郷の文化的景観に関する研究
中内和 下北沢の商業系街路空間と地域社会の動態的持続性に関する研究
森田遼 ねじりに着目した曲線橋の構造形態の体系化
卒業論文
田中ひかる 京町家における空間認識とその獲得過程に関する基礎的研究
中条匡臣 阪神運河計画が阪神間沿岸の都市形成に与えた影響
畠中達亮 パターン分類に基づく立体横断歩道橋の昇降システムのデザイン
八尾修司 戦前期大阪における公園道路の形成とその計画思想
湯川竜馬 市民団体による里山保全活動の展開に関する考察 −生駒山東麓を対象として−


2011年度

博士論文
岸本貴博 トラス橋における構造形態の相互連関性と操作論に関わる研究  
修士論文
駒井正樹 橋梁構造のカウンターバランスと可動橋形式の体系化  
高山恵梨子 ため池の空間管理を巡る地域社会システムとその変遷  
竹内隼矢 戦前の清水における港湾都市の形成  
西野康弘 神戸における水害と戦災の復興を通じた河川沿緑地の形成  
平野貴之 水平力に対する橋梁構造システムの体系化とデザインへの展開  
村尾有紀 山の眺めの印象に関わる景観評価指標の推定と視点場の抽出  
村上理昭 近代堺海濱地における公園地経営と住宅地開発  
卒業論文
板山雄太 土木遺産を活用した観光回遊空間の形成における官民の連携 -宇津ノ谷峠を対象として- 
玉井瑛子 オープンスペースの景観設計に関する考察 -京都府・北山文化環境ゾーンを対象として- 
松本純也 近赤外線分光法による脳血流データを用いた景観の感性評価に関する基礎的研究  
村野文哉 アーチ橋及び吊り橋の構造形態原理に関する基礎的研究  
山本浩大 長期居住者の場所の価値認識に関する研究 -山の辺の道・奈良道沿道地域を対象として- 

2010年度

修士論文
安藤圭 アーチ橋の腹材配置の構成とその機能に関する基礎的研究 橋はその構造形態がむき出しになっているという特徴から、その構造の力学的なイメージを視覚的に感じることができるため、その外観が周囲の景観に与える影響は大きい。そのため、形態決定後に力学的検討を行うような従来の設計プロセスではなく、形態と力学の検討を一体的に行えるような新たな設計プロセスが必要である。 そこで本研究では、アーチ橋の腹材を対象に、配置構成とその機能について明らかにすることで、熟練したエンジニアたちが暗黙知として経験的に理解している部分の共有化と,更には新たな解釈を見出し、今後の橋梁設計プロセスに有効な視座を提示した。 ~
田中倫希 近代の大津市における都市計画と観光事業に関する研究  
Faezah binti Ayub Development of Urban Renewal Plan in the Singapore River Area Singapore River redevelopment plan stated its vision to blend the new development with built heritage along the river. With Conservation Master Plan announced in 1986, Boat Quay and Clarke Quay have been listed out as Historic Districts. However without the concrete framework the proposed plan could not be implemented in the early years. The objective of this study are 1) to clarify the specific details on Singapore River Redevelopment Plan in 1985 issued by government transition process regarding the conservation strategy and proposed framework 2) To clarify the influence of applied conservation framework assigned by the authority towards the Singapore River Planning Area after post-conservation era. Study from the data collected at URA Resource Center Singapore shows how Urban Redevelopment Authority was given the right authority to transform the riverfront landscape with the involvement of private owners and developers in developing new ideas to encourage the utilization of Historic District along the Singapore River. We could identified that the efforts and prepared plans to enhance the river environment in 1985, has succeeded in restoring the built heritage thus provided spaces for new economic and social activities for the current needs. ~
卒業論文
大川雄三 曲線吊橋の構造形態に関する基礎的研究 本論文では,曲線吊橋を対象としてケーブルの吊り方が橋梁に及ぼす影響を分析し,構造形態を明らかにしようとした.その結果,ケーブルの吊り方によって様々な特徴がみられ,既存の曲線吊橋の形態に力学的な工夫を読み取ることが出来た. ~
沢一馬 東近江市伊庭における水路網と水利用の変遷に関する研究 本研究では,東近江市伊庭における戦前から現在までの社会基盤としての水路網と水利用の変遷を明らかにし,基礎資料として蓄積することを目的とする.さらに,現在まで伊庭に水路が残されるに至った要因について示す. ~
坪内寛斗 京都駅南口駅前広場の景観シミュレーション 本研究では,京都駅南口駅前広場を対象として駅前広場に求められる機能や役割を考察し,景観シミュレーションによる分析から現状の課題を解決することを目指した空間構成を提案した.具体的には,高い回遊性を実現する空間,落ち着きある空間,広がりを感じられる空間を提案した. ~
中内和 下北沢の商業店舗による仮設的要素を用いた 街路空間のしつらえ方に関する研究 本研究では,東京・下北沢を対象とし,商業店舗による仮設的要素を用いた街路空間のしつらえ方の実態を把握した. 店舗ごとの空間条件から仮設的要素の配置パターンを抽出し,仮設的店舗領域を公的空間に拡大していること,店舗を視認できる範囲を広げていること,商売に無関係な通行人を排除するといった特徴が見出せた.また,街路条件により生まれた節度から,街路ごとに出し幅が異なる傾向が見られた. ~
松館圭太 桁橋とフィーレンディール橋の構造形態の連続性 桁橋に様々な形状・大きさの開孔を開けたモデルを作り, それを解析することによって, 桁橋とフィーレンディール橋の間にある応力変化の連続性がどのようなものなのかを明らかにした. ~

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2009年度

博士論文
林倫子 京都鴨川水系を基軸とした水辺景域の形成と変容に関する研究 ^本論文は、川と都市の一体的な相互関係と流域の個性を創出する佳良な水辺景観のあり方を探求することをねらいとして,明治以前に構築された鴨川水系とその水利用・水辺空間利用を共有し一体的なまとまりを有する水辺景域を対象とし、伝統的な水系の通水システムと構築された景域の構成、さらに近代化によるこれらの変容過程を、各時代の文献史料に基づいて解明したものである。得られた主な成果は次のとおりである。 1.伝統的な鴨川水系の構造と流域範囲の把握 ^鴨川水系の主要用水系統であった明神川系、禁裏御用水のあった今出川系、堀川系が、農地灌漑と市街域への通水の両方を担う複合的な水系網であり、二つの異なる水利用を両立するための水系構造が存在していたこと、水の供給条件において地域格差が存在したことを明らかにしている。 2.鴨川水系の近代化プロセスの解明 ^明治維新以降、京都の市街地では旧来の水系の一部利用が試みられたが、その多くは断念され、以降は積極的に解体、廃止されてきたことを明らかにしている。一方で上賀茂地区には旧来の水系が比較的残されており、その保存と上賀茂地区の立地条件との関連について考察している。 3.水辺景域での水利用とその変容に関する考察 ^上賀茂地区・現京都御苑周辺では水を引き込んで園池を形成するという水利用の型が園池群の形成を促していたこと、特に上賀茂社家町では水系が街路景観に一定の秩序を与えていたことを明らかにしている。先斗町地区では料理屋・貸座敷営業者の河川空間の利用形態を調査し、水辺空間の利用の型が共有され、河川沿いの敷地に納涼営業の同業者町の形成を促していたということを指摘している。全体を通じて、鴨川水系流域の水辺景域が明治以降に変容していく要因として、水系の物理的環境の変容と、水を利用する主体の変容の両面があり、地区毎にその変化の要因が異なっていることを確認している。 ~
修士論文
大田将大 段蔵の景観と防災意識に関する研究―淀川右岸中流域を対象として― 本研究では,淀川右岸中流域に残存する水防施設「段蔵」について,その分布状況,個数及び建築年代,平面構成・断面構成・外観意匠などの形態的特徴についての分析を行った.またヒアリング調査により住民の水害意識と水害経験,段蔵の平常時及び水害来襲時における利活用法,住民の段蔵存続意思とその理由について明らかにした.すると,集落ごとに「段蔵」の形態や住民の防災意識が違っていることが分かった. ~
岩瀬諒子 素材テクスチャの知覚とコーディネーションに関する研究 土木構造物はそのスケールの大きさと限定的な材料の使用により,存在自体が圧倒的であり,無機質な印象を与えやすい.そこで,構造物に豊かな表情を添える適切なテクスチャデザインが必要不可欠である.本研究ではこのテクスチャのうち,異なるテクスチャの組み合わせにおける相互作用に着目し,素材レベルにおけるテクスチャの粗さの対比効果や,シーン景観における舗装の目地やパターンとして知覚されるテクスチャが景観に及ぼす効果について,コーディネーションという観点から明らかにした. ~
木村優介 歴史的高架橋を活用した都市再生に関する研究 ―ニューヨーク・ハイラインを対象として― ニューヨークのハイラインは,廃線となった鉄道高架を公園として再利用させた,世界的にも稀有な事例である.本研究では,ハイラインの再生計画案の変遷とその具体的内容を明らかにすること,高架構造物の用途転換という特殊な事例を裏付けた制度の背景とその実現までのプロセスを明らかにすることを目的とする.その結果,ハイラインを魅力あるオープンスペースとして再利用し,地区の特質を強化する一つの核として位置付けるという再生案が導かれたこと,レールバンクという連邦の制度が,デザインの自由度を確保しつつも,土地所有者からの反対を避けるために戦略的に用いられていたことが明らかとなった. ~
繁田いづみ 奈良・山の辺の道における風景イメージの形成に関する研究 本研究では近代以降にその風景価値が見出された奈良・山の辺の道を対象とし,日本最古と謳われる山の辺の道の風景はどのように見出され評価されたのか,またはどのように保全され継承されたのかといった風景の発達プロセスについて明らかにすることを目的とする.近代以降の多様な風景価値の発見による山の辺の道の風景の創造は,山の辺の道が潜在的に持つ歴史の重層性によるものであり,これらの風景評価のプロセスを明らかにしたことは現代の風景づくりにおいても重要な知見であると考える. ~
土屋峻 京都の山辺における名勝地の立地と風景の見せ方に関する研究 本研究では,京都の山辺における名勝地を対象に,その空間構成を,地形による囲繞と眺望に着目して,名勝地の立地と風景の見せ方の関係について明らかにすることを目的とする.景観解析プログラムを作成後GIS上に出力し,名勝地の景観特性について考察を行い,その後3次元地形モデルを用いて風景の見せ方について考察を行った.結果,名勝地における景観は(1)地形の活かし方(2)敷地計画から見た地形の見せ方,及び(3)植栽配置などからみた地形の見せ方の3種類の観点の組み合わせで類型化できることを提案した. ~
長縄雄一郎 官民連携の街路景観整備における行政の役割に関する研究―長浜市を対象として― 本研究では,活発な市民の活動と行政の支援により中心市街地の街路整備が行われた長浜市を対象として,行政の果たした役割を明らかにするために,各種計画の整理と,北国街道とながはま御坊表参道商店街の2街路について整備事業に関するヒアリング調査を行った.計画の整理から,行政は理念の共有や整備領域のマネジメントという役割を担っていることが明らかになった.また個別の街路を対象としたヒアリング調査から,行政が市民の自発的な活動を支援し,街路景観に対する意識の向上を図ったことが明らかになった. ~
八木弘毅 大徳寺塔頭庭園における植栽の空間デザインに関する研究 『築山庭造伝前・後編』の記述分析により伝統的な植栽のデザインパターンを明らかにした.その上で,デザインパターンとデザイン上の効果の因果関係を考察し,整理した.それにより,役木などの植栽デザインにおいて具体的なデザイン上の効果の一端を明らかにした.また,大徳寺塔頭庭園において空間分析を行うことにより,伝統的空間における植栽の空間デザインの寄与を図面上で整理した.それにより,大徳寺塔頭庭園は,密に作り込まれた空間であり,植栽は,複数の視点場から様々なデザイン上の効果を持って見られていることが明らかとなった. ~
卒業論文
駒井正樹 連続橋の構造形態におけるカウンターバランスの影響に関する研究 本研究では,主に連続橋で用いられている「カウンターバランス」を対象として,その「カウンターバランス」が及ぼす影響を分析し,またその「カウンターバランス」を用いた橋梁を分析体系化しようとするものである.構造デザインにおける,新しい形態を生み出すためのひとつの指標となることを目的としている. ~
村尾有紀 近代・伏見における舟運施設の構成に関する研究 伏見には大阪や京都へつながる川が存在したため,近世から舟運が栄えていたが,近代になるとその姿は変化した.本研究では,各年代における伏見の舟運施設の構成を,当時の行政文書を用いて明らかにすることにより,伝統的な舟運が近代的な水運へ転換していく歴史を描いた.その結果,近代の伏見において舟運施設の姿は変容したが,それらは新しい時代に対応する水運都市への積極的な転換であったということが明らかになった. ~
渡邉晋也 アーチ橋の構造形態とその腹材配置に関する研究 本研究では,アーチ橋の腹材配置の変化が,アーチ橋の構造システムにどのような影響を与えるのか,力の流れという観点からそのメカニズムを解き明かすことを目的としている.本研究によりアーチ橋に関する理解が深まり,また本研究がアーチ橋のデザインの幅を広げることにつながることを期待したい. ~

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2008年度

博士論文
久保田善明 橋梁構造形態の体系化に関する研究 under construction… ~
山口敬太 京都の野における風景の発達と持続に関する研究 本研究は,平安時代以降の京都の野を対象として,各時代の文芸に現れる人々の風景に対する評価の歴史的な変遷と,それと結びついた物理的環境の特性について明らかにすることによって,野における風景の発達と持続,およびその要因を明らかにした.具体的な研究内容は以下の通りである. 1)京都・嵯峨野を対象に,平安時代以降の文芸に現れる象徴的な風景表現や,紀行文等にみる人々の風景の鑑賞方法についての分析を通じて,風景の発達プロセスについて明らかにした.さらに,近世後期から近代にかけての名所の再興における空間づくりの経緯と意図を明らかにし,また,近代以降の嵯峨野の土地利用等の物理的環境の変容過程を明らかにすることで,嵯峨野における風景の持続性を評価し,その要因を明らかにした. 2)文芸に現れた野の風景を代表する平安時代の別業,近世文人の山荘,山裾地形上の山荘・寺院の庭園を研究対象として,自然の地形や水系と人工環境によって構成される山水の空間構造と,その眺望景観の特性について,3次元GIS,CADを活用して明らかにした.さらに,詩歌や物語等の文芸に現れる風景の特徴を明らかにし,空間構造との関連を考察した. ~
修士論文
大島充功 京都東山の見かけ高さに基づく視点場領域の特定と評価に関する研究 本研究では,京都東山を対象に,見かけ高さに着目して,山ごとの視点場の広がりを示すことを目的とした.また,山に関連する寺社仏閣との重なりにも考察を加えた.その結果,北部連山では二重分布が,南部連山では横断分布が把握され,その分布に応じた社寺の立地が指摘できた.また,「一山一寺」型における社寺のほとんどが,視点場領域内に立地しており,その山固有の見方は,視点場領域内において文化的に伝承されていることが確認された.さらに,社寺の配置や参道のしつらえは山の領域性を大いに意識した構成になっており,その山との結び付きを一層強めるような演出がなされている傾向を読み取ることができた. ~
小川雄司 祭事における公共空間の活用とそのプロセスに関する研究 ―石清水祭・弁天祭・嵐山新設祭事を対象として 本研究では,京都の伝統的な祭事を対象とし,歳時記や絵図資料,または写真などの内部資料を用いて,歴史的変遷を追いながら,それらの祭事において,公共空間がどのように活用されてきたかを明らかにした.また,祭事関係者へのヒアリングを主に頼りにし,祭事の場の形成に関わる祭事の運営体制およびプロセスを明らかにした. ~
神邊和貴子 近代における鴨川河川空間の私的利用に関する研究 鴨川は日本でも有数の賑わいを見せる都市内河川であるが,その背景には河川利用が歴史的に継続してきた経緯がある.本研究では,京都府行政文書の記述から,鴨川にまつわる社会的制度が大きく変化した近代における鴨川河川空間の私的利用の実態を,官有地を所有する行政と官有地の拝借人の両者の関わりに着目し明らかにした.その結果,民間人による鴨川河川空間の私的利用のための行為が,私益にとどまらず,河川の環境整備にもつながっていたこと,一方で行政側が民間人の行為を統括することにより,ある程度の秩序を維持することができていたことが明らかになった. ~
北野琢人 西陣地区における細街路の形成と変容に関する研究 本研究では,各時代の細街路が通っている西陣地区を対象とし,接続街路の形状と細街路の線形と内輪区間の位置に着目し,細街路の分類を行った.その分類に基づいて,形成時期の把握をし,空間特性,利用状況の分析を行なった.すると,各地域の細街路の特徴が明らかになり,さらに,形成時期によって細街路の特徴が明らかになった. ~
西本慎太郎 地方都市における市街地の再生と持続に関する調査研究 ―近江八幡・高松を対象として― 本研究では,歴史的な背景を持ち,景観保全などの市民活動が活発な近江八幡市と,商店街が自発的に活発な変化を遂げている高松市を対象にして,まちづくり にかかわる各組織の目標像と活動内容について,ヒアリング調査を用いて調べた.その結果,それぞれの組織の関係と,都市の構造・問題点を明らかにし,持続可能な都市のあり方についての提言を行った.また,近江八幡市においてはハートランド推進財団,高松市においては丸亀町商店街が,途上段階ではあるが,持続性のあるシステムを目指していることが示唆された. ~
卒業論文
上田純也 日本におけるユートピア思想に基づく村づくりの実践に関する研究 本研究は,武者小路実篤による「新しき村」の村づくりの実践に焦点をあて,描かれた理想と現実を整理し,日本のコミュニティ・近隣のあり方について描かれたビジョンの系譜の一地点として,武者小路実篤の思想と,社会背景から求められたビジョンの実態を示すものである. ~
中村千英里 近代の鹿ケ谷地域における土地経営に関する研究 本研究は,京都東山山麓にあたる鹿ケ谷における近代の住居領域開発に焦点をあて,土地所有の変遷を詳細に追跡することにより,土地利用特性とその背景を明らかにすることを目的とする.さらに,この場所において特徴のある開発を行った藤井彦四郎の敷地に着目して,その土地及び特殊な地形による空間の利用に関する工夫と効果を示す. ~
田中倫希 都市のコミュニティ形成と維持に関する研究―高島市旧大溝地区を対象として― 本研究は,近江高島市旧大溝地区を対象に,コミュニティ間の交流活動に着目し,既存のコミュニティによる町内活動,現状の商工団体によるまちづくりの実態を調査した結果から,それらの活動がコミュニティ間の関わりに与えた影響を分析する.また,コミュニティ毎の徒歩による生活圏を考察することで,コミュニティ間の活発な交流を妨げている要因を考察することを目的するものである. ~

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2007年度

修士論文
中島功 山裾地形上の庭園における風景の見せ方に関する研究 日本庭園には,自然地形を積極的に活用することで,敷地内外の区別をこえて,ダイナミックな景観を構成しているものが多数見られる.地形から建築のディ テールに至るまで一貫したプロセスのもとに造作されているからであると考える.そこで本研究では,山裾地形上の庭園を対象とし,その敷地構成や庭園・建築設計が,地形との関係において,いかなる工夫によって行われているかを考察することを目的とする.「庭園の見せ方の三層構造」についての考えを提示し,「地形スケール(大スケール)「敷地スケール(中スケール)」「造園・建築スケール(小スケール)」と,異なるスケールを縦断し,分析,考察を行った.その結果,対象寺院において地形から建築ディテールまで一貫してデザインされていることを示した. ~
林孝弥 水みちの景観に関する研究―上賀茂社家町を対象として― 本研究では,京都市北区の上賀茂社家町を対象とし,社家町周辺の水みちに施された工夫や建設意図を歴史的な経緯から考察し,現在ある水みちの景観と比較検討することにより,上賀茂の水みちの景観の固有性を明らかにした.その結果,水路網は地形的特徴を考慮しながら,社家町内の遣り水利用と社家町東側の灌漑利用を両立するように配置されていることを明らかにした.また,遣り水を含む社家の敷地内要素は,社家の4つの水利用を達成できるように工夫しながら配置されていること,さらにこの配置が街路景観に影響を与えていることを明らかにした.そして最後に,近代から現在に至るまでの社家町内の水みちの変容とその要因について整理した. ~
水野萌 水辺に展開した遊興空間の構造に関する研究 本研究は,四条河原と先斗町を対象として,そこに展開していた空間構成を分析し,対象地の景域の特質を明らかにすることを目的とした.その結果,先斗町ではお茶屋・料理屋といった店舗によって「もてなす」ことを目的とした空間が河原での遊興と並行して展開していったこと,その建物には狭く細長い土地形状や水辺という立地を利用した先斗町ならではの構成が見られたこと,これらの構成は非日常の感覚を体験するための仕掛けであったという点で河原の祝祭空間におけるしつらえと共通していたことを示した.このことから,先斗町が京都を代表する遊興空間としてまとまった領域(景域)を形成したのは,鴨川の河原の存在が非常に重要な役割を果たしてきたことが明らかになった. ~
卒業論文
土屋峻 山裾地形上の庭園における眺望に関する基礎的考察 本研究では,京都の山裾に位置する庭園を対象として,視対象までの距離と見通し角の2つの指標を用いることで,固有の地形環境を活かした眺望の特性と,地形の見せ方の意匠について考察した.その結果,近距離かつ狭角の庭園に関しては,地形が持つポテンシャルに植生・建築のデザインが加えられていることで,固有の眺望特性を持ち,開放・囲繞の変化に富む空間となっていることが分かった. ~
長縄雄一郎 河川と街路の連続性に着目した景観設計―堀川を対象として― 本研究は,京都市の堀川を対象として水辺と都市を一体的に結ぶデザインイメージを導くことを目的とする.そこで,「動線の連続性」と「視覚的連続性」という2つの視点に着目し,堀川と周辺街路における景観デザインの設計シミュレーションを行った. ~
村上理昭 駅の景観設計に関する考察―京阪中書島駅を対象として― 本研究では,京阪中書島駅を対象とし,滞留の場としての公共的な都市機能を備えた駅空間の創出を目的とし,実際の設計シミュレーションを行った.具体的には,都市活動,歩行空間ネットワーク,まちの玄関口・情報発信それぞれの拠点となる駅前広場を立体的にデッキとして設けることを提案した. ~

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2006年度

博士論文
神山藍 景観資産としての山容景観評価方法に関する基礎的研究 本論文においては,山容景観を,見られる山の周辺に広がる地域の地理的属性として捉えた.すなわち,視対象を山とした場合,従来見る側の問題としては把握されてこなかったが,ここでは一貫して,細かな単位の地理的領域における,文化的属性として評価する方法を探った.そのための試行錯誤として,大きく二つの側面を提示した.一つは,比較的扱い易い視覚的側面(「見え方」とされる)であり,もう一つは,精神文化的側面(「見方」とされる)である.これは本研究において山容景観の性質を,視覚的情報が必ず何らかの文化的枠組みの中で感受されるものと捉えるためである.この両者についての評価方法を考察し,それらを具体的な山容景観の事例において検証し,妥当性と限界を確認しながら,山の「見方」に基づいて存在した,多様な山容景観の捉え方を整理した. ~
Carlos Zeballos EVALUATION OF THE CHARACTERISTICS OF URBAN LANDSCAPE DEVELOPMENT IN AREQUIPA FROM 1868 TO 1940 世界遺産都市アレキパを対象として,歴史遺産である中心市街地とくらべてほとんど評価されることのなかった近代以降に開発された周辺地域に焦点を当て,その景観的な特徴と価値を,中心市街地の景観的な特徴と比較対照しながら評価した.近代以降の開発が,歴史的な中心市街地の景観を一層引き立て,都市周辺の自然景観と調和させ,新たなアレキパを誕生させたことを明らかにした.豊富な歴史資料により景観の歴史的な変遷過程を明らかにし,それを航空写真,GIS, CGの3次元視覚情報システムを駆使して分かり易く再現している方法が特徴的である. ~
修士論文
大住由布子 遊興空間から捉える近世後期の八坂~清水景域の構造 ―『花洛名勝図会』の読みとりを中心として― 本研究では,名所図会を用いた庶民の物見遊山が盛んであり,文化の爛熟期であった,近世後期の八坂から清水にかけての一連の地域を対象とし,どのような空間が遊興の場として機能していたのかを明らかにすることで,遊興の景域としての対象地域の構造をつかむことを目的とした.その結果,現代のレクリエーションの分類では捉えきれない,多様なアクティビティが自然条件に即した空間上に配置されていたことが分かった.近世の観光行動として新たに分類しながら,これら多様な遊興の全貌を,一覧することができた. ~
藤原剛 京都における水みちの共用と文化的景観の形成に関する研究 ―堀川・今出川流域を対象として― 京都の堀川・今出川流域を対象として,歴史資料をもとに,現地踏査・ヒアリング調査を丹念に行い,平安京形成から現在に至るまでの時代ごとの水みちの特性を把握した.さらに,その効率的な共用の仕方と,そこに形成された庭園の特徴を分析した結果,水みちの特性と共用の仕方が,その水みちを水源とする庭園の特徴に影響を与えていることが明らかとなった. ~
松下倫子 水系を踏まえた上賀茂の水辺景観に関する研究 上賀茂神社を対象とし,境内の歴史的な水辺景観がどのような秩序に従い,どのように設えられているのか,さらにどのようなシステムによって水供給が実現されていたのかを,水系でつながる周辺地域との関連の中で明らかにした.その結果,カモ信仰に見出された周辺の山々と川と関連する秩序が,境内の占地や川で行われる神事,川のデザインにまで反映されていることが示された. ~
水谷壮志 透視形態からみた京都・東山三十六峰の景観特性に関する研究 山は視点位置によって様々な表情を見せる.実際には,山は立体的に捉えられている.借景などの平面的な見方は,山の一側面を切り取ったに過ぎない.本研究では,東山三十六峰を対象として,同じような山の姿を得られる視点場の広がりを徹底的に全て調査し,東山三十六峰がもつ重層的な景域の特性を明らかにした. ~
水谷肇 紅葉の名所の景観特性に関する研究―三尾(高雄・栂ノ尾・槙ノ尾)を対象として― 紅葉の名所とされる小倉山や三尾について,紅葉の名所としての場所の特性を明らかにした上で,紅葉の名所たる理由を考察した. ~
卒業論文
大島充功 天龍寺周辺における山容景観の特性に関する研究 「見え」と「見方」という評価指標を用いて多様な山容景観の特性を明らかにするため,郊外の山の辺である天龍寺周辺における山容景観の特性を分析した.その結果,同じ山容であっても,歴史的に「見え」の特性に応えた人のアクションによって全く異なる捉え方がされており,それらを整理したうえで山容景観の特性を把握した. ~
神邊和貴子 鴨川・高瀬川河畔における料亭・旅館の空間構成に関する研究 明治期の絵図史料を分析することによって,水辺の店舗空間における伝統的な空間パタンを整理した.河川領域をも己の領域として取り込むような,水辺の場作りに対する姿勢が明らかになった. ~
北野琢人 修学院離宮上御茶屋の敷地選定についての景観的考察 修学院離宮上御茶屋の立地及び造成について,地形情報を基にCADによる設計シミュレーションを行い,土木技術と文化的造形が調和する歴史文化遺産を生み出した後水尾上皇の設計思想を明らかにしたものである. ~
西本慎太郎 詩仙堂の景観特性についての研究 石川丈山が自らの隠遁地として設計した詩仙堂を対象として,地形の特殊性と景観的工夫について分析した.詩仙堂においては,地形や段差を用いた視界の操作がなされており,それらが境界を演出していることを把握した.またその固有の地形に由来した,小スケールにおける隠遁的性格と,大スケールにおける眺望的性格を結びつける装置として,詩仙堂の建築がデザインされた可能性が示唆された. ~

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2005年度

修士論文
荒川愛 京都禅宗寺院における十境と景域に関する研究 臨済宗本山である禅宗寺院の地形を生かして寺域構成がされている天龍寺・南禅寺・東福寺を対象とし,十境の一つ一つの表す場所としての意味を読解し,その総体としての景域が一つの世界観によって再現される可能性を示した.南禅寺は「神仙佳境」を中心として十境が多く選ばれ,さらに水とのつながりのなかで,一つの世界観を表現していた.東福寺は半数以上が伽藍の構成を示し,領域性は再現されるものの,山川との結びつきは薄い.一方で,寺院の創立とともの選定された天龍寺の十境は,二つの霊山と水の流れを中心に,桃源郷としての世界観を表現し得ていた. ~
飯田哲徳 近江八幡の水郷風景の特性に関する研究 近江八幡市風景計画に基づき「文化的景観」とされる景観を有する水郷地域を中心に,景観を構造的に分析し,山への眺望性に関する地域特性を明らかにした. ~
馬田宣雄 清水・八坂・下河原・円山に於ける眺望と休息空間に関する研究 日本には魅力的なオープンスペースのつながりを上手く捉えている,複雑な空間構成を持つ魅力的な町並みが存在する.京都東山の清水・八坂・下河原・円山の一連の地域を対象として,人々が憩う休息空間に着目し,具体的な空間の構成と眺望性を分析し,街路・小路・庭・建築・部屋・眺望が組み立てられる系としての領域像を明らかにした. ~
玄田悠大 京都における店構えの変遷に関する研究 京都における店構えの変遷について,室町時代から現代に至る各時代における絵図を中心とした史料をもとに,業種ごとに店構えの変遷の過程を把握した.抽出された店構えの変遷は,各業種の特徴と密接にかかわり,商品を生かす形で変化していったことが示された.また,業種によって店構えに反映される要素が異なり,最終的に数種類の変遷のタイプを見出した. ~
山口敬太 近世以降の嵯峨野における名所の景色の持続性に関する研究 長い歴史のなかで育まれてきたすぐれた景色は文化的な資源であり,それらは将来の世代のために残すべきである.そこで景色の持続性という考え方が重要になる.本研究では,景色が良い状態で持続してきた嵯峨野を対象とし,近世以降において人々が場所の特性を読みながら環境創造を行ってきた,その豊富な事例分析を通して,嵯峨野の景色がどのように持続してきたのかを明らかにし,景色の持続についての考察を行った. ~
卒業論文
増田剛 近江八幡水郷地域の景観分析 近江八幡市風景計画に基づき「文化的景観」とされる景観を有する水郷地域を中心に,景観を構造的に分析し,山への眺望性に関する地域特性を明らかにした. ~
水野萌 近代における木屋町通の景域形成とその発展 高瀬川と木屋町通を対象に,近代における良質な景域の形成要因と現在の景域の構成を詳細に明らかにした.その結果,山上界隈と船頭町界隈と団栗橋松原橋間の低層住宅地と五条大橋西橋詰界隈の4地域の独自な景域形成経緯が把握され,それが現在の景観の魅力に深く関係することが示された. ~
八木弘毅 東福寺境内における景観体験に関する研究―来訪者の視点から― 東福寺境内を対象として,来訪者の景観体験を分析し,背景的自然の見え方を明らかにするとともに,それらが多視点場的に共有されていることを明らかにした. ~

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2004年度

修士論文
松本信哉 近代下河原・八坂・清水における門前町の展開プロセスに関する研究 京都においても特に多くの大寺社が存在し,変化にとも地形を持つ下河原・八坂・清水を対象として,地形の固有性と,門前長の展開に着目して,近世において形成され,近代に変容した,質の高い景域が多面的に連なる構造を明らかにすることを目的とした.その結果,近代以前には各寺社の境内とその門前町が一体となって景観の領域(景域)が,特色ある地形上につながっていたが,近代においては,新道の建設,民間資本による宅地開発,別荘の建築により,これらの門前長のつながりがさらに面的に広がり,山辺に新しい景域が生まれたことを示した.これにより,景域の形成に変化を与えた要素とその構造を明らかにすることができた. ~
卒業論文
大住由布子 遊興空間としての参詣道に関する研究 ―江戸後期の円山・祇園・下河原・八坂・清水地域を対象として― 京都東山山辺の主要部分を占める円山・祇園・下河原・八坂・清水の一連の地域を対象として,広域に広がる魅力的な景域の構成を明らかにするために,そこにおける多様な遊びの存在に着目し,そのための装置や場所のつながりを,絵図や文献資料をもとに分析した.核となる社寺境内から始まり,周囲に展開する遊興の景域が,特に魅力ある空間構成を備えた部分によってまとめられていた構成が明らかになった. ~
松下倫子 京都の市街地における水に関わる産業及び名水の変遷に関する研究 京都における井戸水・湧水に着目し,水と都市との関わり方を明らかにするために,水環境が地下水依存型産業に与えた影響と,名水と呼ばれた水の性格について,歴史的な資料を用いて分析した.その結果,京都の人々は水を単なる物質的意味のみならず,多元的にとらえていたことが示された. ~
平田佳彦 駅の分かりやすさに関する研究 旅客にとって空間そのものからくるオリエンテーションの分かりやすさをターミナル空間において検証した.京都駅,羽田空港第2旅客ターミナル,関西国際空港旅客ターミナルを対象地とした.分かりやすさは,経路選択の際の戦略地点Vantage Pointの存在によって記述することができ,この論理に従って,各ターミナル空間における分かりやすい構成と分かりにくい構成を明らかにすることができた. ~
水谷壮志 京都の庭園における山の眺望に関する研究 本研究では,京都市内の眺望性に優れた庭園について,山の眺望のもつ固有性を,その視点位置と山の透視形態を指標にして主にGISを用いて分析し,庭園と山の眺望との視覚的な関わりを考察した.その結果,庭園の山の眺望の持つ固有性は視点場周辺の微地形や眺望対象の山の構造と深く関わっていることが明らかとなった. ~
水谷肇 近代の嵐山・嵯峨野における観光経路の変遷に関する研究 本研究は,嵐山・嵯峨野において明治後半より昭和初期にかけて敷設された鉄道が観光に与えた影響を,観光経路を追うことで明らかにし,近代の観光スタイルの形成プロセスを示した.また,当時の知識人たちが見た嵐山・嵯峨野の風景を紀行文・随筆を分析することにより示した. ~

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2003年度

博士論文
出村嘉史 京都東山山辺における近代以降の景観変容に関する研究 近世から近代に成立した東山の界隈での景観形成のプロセスについて,測量とデザイン調査をもとにして図面を作り,コンピュータ・グラフィックスを用いて地形表現モデルの分析を行った. 神楽岡地域(吉田山と紫雲山という二つの独立丘陵地形)において,吉田神社と金戎光明寺の参道と,その門前町を含む街路網の景観特性を分析し,吉田山の東側の斜面の茶室庭園などの大文字山への眺望を主とした風景美を評価した.また,谷川住宅(茶室庭園と住居群)を丘陵地に並べた広域的な開発が,人々の文化的活動の地として定着し,近代京都のニュータウン形成の独自性として位置づけられることを指摘した. さらに,浄土寺から鹿ヶ谷の界隈を分析し,谷と扇状地の接する山裾に社寺が位置して,それに続く広い野に田園地帯と集落が形成された事を示した.ここが近代の琵琶湖疏水の建設とともに,散策路ができ,橋本関雪や住友春翠による庭園,桜並木の形成をきっかけとした,山辺と疏水と住居群の総合的な景観形成を考察した.また,円山公園界隈の急傾斜から緩傾斜にいたる地形に見られる,急傾斜地を利用した社寺の建設や地形と一体となる庭園の設計を評価し,この上に重ねて作られた近代の公園におけるグラウンドデザインを分析した. 対象としたそれぞれの地域において,複合的な景観領域(景域)が成立する構成の概要を見いだし,自然・社寺境内・布石要素・市街地の分布の移り変わりを示した. ~
修士論文
嶋田裕士 南禅寺及びその周辺における景域の変容に関する研究 本研究では,近代化を経て良好に開発された景域の構成を探るために,ケーススタディとして京都東山に位置する南禅寺及びその周辺を対象とし,景域の変容を敷地利用・敷地所有者の変遷,敷地の構成,地形の固有性に着目して調査・分析を行った.その結果,山辺の地形を基盤とした歴史性の高い寺空間が存在する対象領域に,琵琶湖疏水が導入され,別荘の開発にいたり,水の流れを享受し自然と住居が調和した景域が形成されたことを確認できた.その上で,景域の形成過程で変化を与えた要素とその性質を明らかにすることができた. ~
前田淳仁 京都における室内からの風景の見せ方に関する研究 京都における,伝統的な建築物を対象として,室内から外部空間の自然への眺めを調査,分析する事によって,京都において基本となっている10種類の室内から見る風景のモデルを抽出した.さらにこれらの魅力的な視点場と視点場から見る風景の関係を造り出している具体的な構造を明らかにした. ~
卒業論文
玄田悠大 御池通沿道の利用形態にみる景観の変遷に関する研究 本研究は,京都の御池通を対象として,戦後から現在に至るまでに,沿道の1階部分の利用形態がどのように変化したのかを調べ,御池通沿道空間の構成について考察したものである.戦時中の建物疎開を利用して大通りへと変化した御池通では,沿道の1階部分の利用形態が京都の他の通りと異なり,商業施設や業務施設を重視した通りへと変貌したが,その施設は大通りの中の大きな交差点から影響を受けている状況を明らかにした. ~
藤原剛 京都の庭園・園池の水源と水みちに関する研究 京都市内に分布する庭園を対象とし,現地踏査とヒアリング調査を軸として,地形と水源・水みちのディテールの把握とそれらの史的分析を行った.その結果,庭園の水源と水みちに関する状況は,その地形的立地に基づいて分類され,把握するスケール毎に類型化することができた. ~
真嶋一博 京都の山辺における近代の景域形成に関する研究 ―禅林寺・若王子神社を対象として― 本研究では,京都東山の禅林寺・若王子神社周辺地域を対象として,宅地の敷地構成,外観により建物のタイプ分類を行い,そのタイプが景域を構成する要素の単位と捉えて,景域の構成を分析した.近代の景域形成は,段階的に秩序・調和の働きをもつ要素の開発がなされたことが重要であり,そのような開発を促したものが,社寺境内や別邸・邸宅地であったことを示した. ~

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2002年度

博士論文
田中尚人 水系基盤による近代京都の都市形成に関する研究~ ^本論文は,河川や運河などの水系基盤が近代京都の都市形成に及ぼした影響を,記録文献,技術資料,諸統計,図面,写真,絵図などの分析,フィールド・サーベイに基づき明らかにするものである. ^京都の水系基盤の原型として,伝統的な水辺の形成過程や空間ディテールの特徴を考察した.機能性とアメニティを共存させた都市形成の実証をし,また水系基盤が橋詰空間を中心に都市の機能と賑わいを演出したことを指摘した.以上より水系基盤の持つ都市的な機能として,近世では水系が都市基盤機能を担うだけでなく,水辺に立地した都市アメニティ施設を通して人々の精神生活や文化形成にも深い影響を与え,都市経営,都市戦略の主軸であったと結論付けた. ^続いて,京都の近代化の推進力となった琵琶湖疏水を主対象として,水系基盤の近代化の過程を明らかにした.近代化の水系基盤には,舟運以外にも,治水,発電,灌漑,上下水道,防災用水,アメニティ形成など多岐にわたる機能が付加され,効用がより多角化したことを琵琶湖疏水路線代替案のプロジェクト評価的分析により実証している.また京都における明治期三大事業が第二琵琶湖疏水を主軸としながらも,その効用は,電気事業,街路拡築・電気軌道整備,上水道敷設など,水辺からは乖離し,広域化した実態を明らかにした. ^さらに近世・近代それぞれの水系基盤が果たした役割について分析し,近世以来水辺が有してきた機能性とアメニティの両立が近代水系基盤設計においても発展的に継承され,文化基盤としてのインフラストラクチャーの設計思想が存続したことを実証している.一方,都市形成に対する役割の転換を例証し,近代舟運が工業物資やエネルギーの輸送など工業基盤的役割を果たす傾向を辿ったことを指摘した. ^また近代化以降水系基盤が都市形成において果たしてきた役割を総括し,近世における役割との相違点について分析した.水系基盤の波及効果が単に水辺に留まらず都市全域に拡がったことを水力発電による電気事業を通して例証し,水系基盤が電気という媒体を通して人々の近代的時空間感覚を切り拓いたことを明らかにしている.京都の都市史のなかで,機能性とアメニティを両立する水系基盤の伝統を実証することにより,都市文化基盤としての水系の重要性を総括的に論証した. ~
山田圭二郎 地形文脈における敷地マネジメントに関する景観論的研究 Under construction… ~
修士論文
亀山泰典 近代京都における鉄道を基軸とした都市形成に関する史的研究 本研究は,明治初期から昭和戦前期までの近代化プロセスにおいて,鉄道敷設というインパクトが京都の都市形成に与えた影響を,記録文献,諸統計,図面,写真,絵図などの分析,フィールド・サーベイに基づき明らかにしたものである.本研究では鉄道というインフラストラクチャそのもののみならず,都市活動のいわば触媒装置として機能する都市施設に焦点を当てた.研究の結果,近代京都において鉄道敷設や都市施設配置により,都市域が拡大する様子を分析し,インフラストラクチャー整備による都市経営思想が明らかになった. ~
卒業論文
相川裕一 丘陵地形における道の景観に関する研究―京都黒谷界隈を対象として― 本研究は,京都の黒谷界隈を対象として,特徴的な道に沿った動的景観を,地形・線形・機能体(景観的変容を補助する物体)という3つの構成要素に着目して分析することで,対象地域の風土的特性とそれに呼応する空間的しつらえを見出すものである.それにより,地域全体の空間的特性を明らかにした. ~
首藤恵子 吉田山丘陵地の景観構成に関する研究 本研究は,佳良な景観を構成している原理を探る立場に立ち,その一例として吉田山の北東傾斜地を取り上げ,この地の特有な景観を創出する具体的方法を整理分析することを目的としたものである.対象地の地形的空間特性を踏まえた上で,これらを視線・視点場の観点から評価した.さらに対面する東山をつよく意識した統一的テーマを示し,近景から遠景までそれぞれが工夫されて全体の風景を創り出す広域的なデザインがなされていることを明らかにした. ~
坪田樹 近代宇治における都市イメージの形成に関する研究―鉄道・電気事業を基軸として― 本研究は,明治から大正期において実施された鉄道敷設や電気事業などのインフラストラクチャー整備が,都市や人々の都市生活に与えた影響を分析することにより,近代化のプロセスにおいて,近代都市宇治がどのような都市計画思想のもとに形づくられたのかを明らかにしたものである.近世都市宇治を支えた,宇治川を中心とする名所遊覧と,生活文化である茶業という都市イメージは,近代化プロセスにおいて都市に多大な影響を与えたインフラストラクチャー整備により一新されたのではなく,その要素を近代に合う型に変形させ,都市イメージそのものは継承されたことが明らかになった. ~
松本信哉 鉄道高架橋のデザインに関する研究 本研究は,都市内に必要な鉄道高架橋と人々の目の前でどのような姿であるべきかを探るための考察である.そのために,構造物の基本的な輪郭線に着目し,現在考えられる問題点を把握した後,CGモデルによる実践的シミュレーションによってモデルの持つ輪郭線がどよのように視覚的に反映されるのかを分析して,幾つかの有効なデザインパタンを提示した. ~

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2001年度

修士論文
出村嘉史 吉田山丘陵地における景観デザインに関する研究 本研究は,京都吉田山全領域における宗教的,文化的諸活動の施設要素を対象として,丘陵地の地形を基礎としたランドスケープの構成と配置を分析するものである.実測に基づく景観構成を図面化し,文化的諸空間とランドスケープの関係を解明しようとする点に新規性がある.この結果,以下の内容が明らかとなった.吉田山における大規模な景観は,主に周囲の環境とここの宗教・遊興史の上に,意欲的に文化を意図した施主の莫大な富を背景にして造成された遊興文化的領域を重ねて成り立つ.これらの諸文化的領域は,周囲の空間を互いにそれぞれの場所の意味に読み換える「みる・みられる」の関係により合理的に連結し,丘陵地を共有していた.これらへ至る緑地苑路は,微地形に対する細かな操作の統合の結果,モードの変換装置として働き,全体のランドスケープが現象的に形成されているといえる.このようにして形作られた,斜面上の微地形を活かして立体的に空間を重ねる構成は,その後にここを利用する人々に,文化的意識を持たせるに至り,諸活動の舞台として活用されるようになった. ~
守津真麻 鉄道を基軸とした近代京都の郊外形成に関する研究─観光地嵐山を対象として─ 本研究は,明治後期から昭和初期に敷設された鉄道が近代京都の都市経営及び都市域拡大による郊外形成に与えた影響を,記録文献,諸統計,図面,写真,絵図などの分析,フィールド・サーベイに基づき明らかにしたものである.本研究では,郊外を「都市に隣接し,人々に都市と一体的に機能しているイメージを与える領域」と定義した.研究の結果,近代京都の郊外形成には,西洋からの文化移入を受け,起終点,ルート,時間に制約された「型」を持つ近代型の観光が観光地の空間形成に大きな影響を及ぼし,観光の基軸として鉄道もまた重要な役割を果たしていたことが明らかとなった. ~
卒業論文
後藤健 インフラストラクチャーと基軸とした近代伏見の都市形成に関する研究 本研究は,明治後期から昭和初期に敷設された鉄道が近代京都の都市経営及び都市域拡大による郊外形成に与えた影響を,記録文献,諸統計,図面,写真,絵図などの分析,フィールド・サーベイに基づき明らかにしたものである.本研究では,郊外を「都市に隣接し,人々に都市と一体的に機能しているイメージを与える領域」と定義した.研究の結果,近代京都の郊外形成には,西洋からの文化移入を受け,起終点,ルート,時間に制約された「型」を持つ近代型の観光が観光地の空間形成に大きな影響を及ぼし,観光の基軸として鉄道もまた重要な役割を果たしていたことが明らかとなった. ~
谷中友美 哲学の道界隈における名所の変遷に関する研究 本研究は,京都の東山の観光地域である哲学の道周辺を対象として,景観調査,地形図,歴史資料などを用いて,界隈の空間性とその形成過程を把握するものである.名所の原形像を把握するために,近世から続く社寺空間の配置や地形及び景観特性を視覚的に分析し,社寺と集落の原形を明らかにした.さらに明治期より京都帝国大学の設立に伴い多くの文人達が住居を構え,散策的利用を行ったこと,さらに昭和期には,都市化の波を受け,水辺の自然環境に対する保全運動が起こり,公共的な散策道としての環境整備が加えられたことなどに着目し,観光地界隈としての認識が市民に定着する過程を明らかにした. ~

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2000年度

修士論文
小林昌季 伏見における運河空間を中心とした都市形成に関する史的研究 水辺は都市と水域の双方を包含する境界領域であり,舟運や陸運など様々な都市基盤が接続する結節点である.本研究では,京都伏見を対象地として歴史的な文献・資料等を用い,インフラストラクチャーとしての水辺の近代化プロセス,都市空間への影響を分析した.近世の水辺は物流・旅客のターミナルとして機能し,都市施設を集積させ都市的な賑わいの基盤となった.近代においては,近世以来舟運により保持されてきた都市機能やアメニティは鉄道駅周辺へと移行し,水辺の工業基盤機能が卓越するようになった結果,都市アメニティを享受する場としての水辺が散漫になった.このような都市形成のメカニズム,及びそこで水辺が果たした役割が本論文にて明らかになった. ~
鶴川登紀久 伝統的社寺空間の道と庭園の奥性に関する研究─京都花園妙心寺を対象として 本研究は,歴史的な資料・文献をもとに,高瀬川建築の社会的背景,土木技術,建設計画概要に関して整理し,高瀬川舟運を構成する各施設の機能・技術などを明らかにして,沿川の都市景観を含む都市形成に4つの時代区分を設け時系列的に整理し,インフラストラクチャーと都市形成の関係について考察した.結論としては,高瀬川は運河に必要な水位調節技術を含む治水技術を駆使して建設され,運河というインフラストラクチャー機能を十分に発揮し,ターミナル機能を持つ河岸(河港施設)を接続点として都市に多くのアメニティを供給した.高瀬川舟運に基盤を置く諸活動の活発化により,都市の成熟が促進され,多様な都市景観が創出されたと言える. ~
卒業論文
亀山泰典 近代京都における電気事業と都市形成に関する研究 本研究は,近代の京都における街路景観に関するものである.近代化の過程において,街路空間には西洋伝来の「街灯」や「電気軌道」が挿入され,街路景観は大きく変容した.これらは,都市景観のみならず,都市や人々に直接・間接に影響を及ぼした.本研究では,歴史的な資料を基に京都における電気事業の展開を整理し,近代化する京都の街路景観の変容と,人々の街路に対する考え方の変容について考察を加えた.結論として,近代京都における電気事業が,電灯整備や電気軌道敷設など人々の目に見える形として街路空間に表れ,近代化を街路空間の変容に見ることができることが分かった.また,この近代街路景観が人々の空間や時間に対する感覚にも影響を及ぼしたと考えられる. ~

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1999年度

卒業論文
出村嘉史 京都円山における景観デザインの変遷に関する研究 京都円山における公共空間の存在形態やつくられ方,つまり景観デザインの変遷を近世から近代に渡って記述した上で,時代を通して変わらない空間づくりの理念の存在を明らかにする事,更にこれによりつくられた現在に至る円山公園におけるデザイン手法を明らかにする事を目的とし,江戸期の円山界隈における空間利用の形態分析(第2章),明治期の円山界隈における空間利用の変遷調査(第3章),円山公園における景観デザイン理念を考察(第4章)の手順で,主に文献資料や絵図,図面,写真,そしてヒアリング調査などをもとに考察した. ~
守津真麻 近代都市形成における白川・琵琶湖疏水の役割に関する研究 鴨川の東,白川下流域である祇園白川地区では,近世より培われてきた白川のせせらぎと調和した,京都らしい景観や生活スタイルが存在していた.そして明治後期の琵琶湖疏水の完成後,白川の流量が完全にコントロールされることによって治水が守られると同時に,古来からの祇園白川地区における生活や景観はそのまま継承されることとなった.このようにして,本研究では自然河川である白川と人工運河である琵琶湖疏水が,祇園白川地区の都市形成にどのような役割を果たしてきたのかを,主に古地図や文献を使って土木史的にアプローチし,考察した. ~
松山仁美 換気所のデザインに関する研究 本研究では人に開かれたインフラストラクチュアと環境へのつながりを持たせる空間化の方向性を探ることを目的としてきた.そのために,換気所デザインの実践的提案を通じて,外部環境と構造物の間をつなぐ公共空間を創出し,インフラストラクチュアの空間化への一つの考え方を提示した. ~

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1998年度

修士論文
森啓年 敷地形成における道と結界について─知恩院・妙心寺を対象として─ 日本の伝統的な敷地の分節手法として結界がある.結界は道の上に存在し,空間を分節すると同時に結び,交流させる両義的な場所である.我が国の敷地の分節手法を論ずる場合,この言葉が重要な意味を持つのではないだろうか.本論文では寺院敷地を対象として,結界の持つ景観的効果について明らかにする.第2章では,山裾に造成され,標高差の存在する敷地を持つ知恩院を対象に調査を行った結果,斜面全体を結界として意図的に意匠していることが明らかになった.第3章では,平面的ではあるが都市空間的な構成の敷地を持つ妙心寺を対象に調査を行った結果,周辺地域から塔頭都内の露地に至るまで数多くの結界を通過し,結界を通過するたびに真から草へ秩序を持った空間変容が生じることが明らかになった.以上の結果を基に結界の持つ景観的効果をまとめると,結界は空間変容をより強調する装置であると考えられる.
卒業論文
小林昌季 妙心寺の参道空間に関する研究 本研究では参道空間の発達した妙心寺を対象とし,各参道のデザインの差違を調べ,寺内の参道が総門から塔頭に至るまでにその性質を変えることに着目する.また各塔頭のアプローチ空間を比較することで,場所によって参道の性質とアプローチ空間の設計様式が対応していることを示し,「参道の格」なるものが存在することを明らかにする.この「参道の格」の概念は,結界間の空間である参道空間に人々が細かい意味づけを行った結果できあがったものと言える.最終的には「参道の格」に基づいて各参道の性質を整理するとともに,「参道の格」に裏付けられた設計思想を明らかにする. ~
鶴川登紀久 舟運を基軸とした京都高瀬川の都市景観形成に関する研究 本研究では,水辺というインフラストラクチャーの利用・開発が,都市景観形成にとってどのように位置づけられるべきかを考える.京都高瀬川のインフラストラクチャーとしての機能を,舟運を中心にして明らかにし,その機能が都市景観形成に与えた効果を抽出する.時代背景(社会,設計思想,技術力)や他の水路,他のインフラストラクチャーとの関係性と視野に入れ,土木技術(河川改修・機能整備),隣接都市景観,人々の生活や文化等の歴史的変遷を,総合的に考察する. ~