Research Theme

 1. 景観・景域分析  Landscape Analysis

 ・景観原論 (風景論・意味論、地理・社会学・民俗学的考察等)
  景観解析 (知覚・イメージ、評価、行動分析、色彩分析等)
 ・景域環境の構造・プロセス分析、風土分析

 

 2. 公共空間・基盤施設のデザイン論  Design Research

 ・公共空間・広場のランドスケープデザイン
 ・都市・施設アーキテクチュアの景観意匠
 ・土木構造物のエンジニアリングデザイン
 ・デザインマネジメント論

 

 3. 都市デザイン  Urban Design

 ・景観計画・計画手法の開発 (都市地域計画、眺望景観、緑地環境計画、文化的景観指標)
 ・インフラと都市形成プロセス (形成原理・形成史)
 ・都市政策論 (安寧都市、コンパクトシティ、コミュニティ政策、観光政策)

 
 

Research Topics

1,公共空間と都市インフラ施設の景観設計・シビックデザイン

道と公園広場、水辺とウォーターフロント等の公共空間のシビックデザイン、および高速道路、ターミナル施設などの都市インフラ施設の景観設計を対象として、設計イメージの導出と秩序ある空間構成の創出方法、行動予測と空間の適正規模、表現シミュレーションと図面化の技法、設計案の予測評価手法、色彩・テクスチュア分析等の設計方法論に関する研究を行う。これらの研究を踏まえ、人と環境に調和して、文化的活動を誘発する空間と施設の実践的な設計提案をめざす。
 
 

2,景域環境の構造・形成プロセスの分析と景観計画

持続的に良質な風景を有する景域には、自然環境の利用と風景創造に関する幾多の尽力の成果や技術の知恵が隠されている。豊かな環境や文化を形成してきた川や疏水の水みちと、丘陵地、山辺における優れた景域環境を対象として、GIS・CGシステムの援用による地形・敷地解析、眺望特性の分析、デザイン調査を行い、規範となるデザインの技法を明らかにして、景域創造と持続的なマネジメントのあり方を探求する。
 


 

 

3,土木構造物のエンジニアリングデザイン

エンジニアリングとデザインは、本来、一体的に考えられる必要がある。一般に、エンジニアリングは構造物や空間の「機能的・分析的側面」を扱い、デザインは「審美的・統合的側面」を扱うが、これらを統合する設計アプローチ(holistic approach)では、エンジニアリングの基礎原理を踏まえながら、デザインという統合性を志向することとなる。そこでこのような問題が典型的に現れる「橋梁デザイン」の分野において、その「構造デザイン原理の体系化」に挑戦することによって、エンジニアリングデザインへの理解を深めていく。
 


 

4,文化的環境、風土の分析と都市地域デザイン

運河・駅・公園・橋梁等の近代化遺産、古来の名所・景勝地について、都市に持続されてきた風景の文化的価値、景観的価値を歴史資料や文学・メディアの分析によって発見し、それらの鑑賞のあり方と活動の可能性を検討し、都市デザイン、都市再生計画、観光計画などへの目標像と手法を探求する。また、インフラと都市形成の関係、歴史的環境の保全と創造などの観点から、都市形成の歴史を明らかにすることにより、都市計画の長期的な方向性を示唆する羅針盤となる資料の蓄積を行う。
 


 

 

5,人間力を高める安寧の都市の構築

災害・医療・コミュニティ・環境等に関する地域的重要課題に対し、人間力の回復、豊かなアメニティと自然との共生をテーマに、「人」「社会」「環境」の安寧による、日本型の健康都市づくりを研究する。環境内存在としての個の「身体」に立脚した、景観・環境・空間の認知・認識プロセス解明と環境デザインの方法論、社会的存在としての「私」の自立と主体的意志に立脚した、社会的「場」の形成(メンタルヘルス、コミュニティ、参加・協働)の理論・方法論に関し、景観を軸に、交通・都市計画、医療・福祉、社会・人文科学等との融合型研究と地域政策への実践的統合を視野に、研究を行う。
 


 

 

6,デザインマネジメント

デザインの構想や計画がいかに優れていても、そこにマネジメントがともなわなければ、目指すべき空間の質は実現されない。社会基盤施設のデザインは、基本的にG2C(Government to Consumer)の取引形態であり、市場原理の働かない外部経済の問題として扱われることが多いため、その社会的重要性にも関わらず、本当のユーザーに上質なデザインを届けにくい構造となっている。民間建築を景観規制によりデザイン誘導するのとは異なり、公共事業では役所などのパブリックセクターによるデザインマネジメントがデザイン戦略上の基本として存在する必要がある。そこで公共事業におけるデザインマネジメントの体系構築に向けて、経営戦略論やマーケティング論、組織論、ナレッジマネジメントなどの経営学的アプローチを用いて研究を行う。