三条通まちづくり社会実験「三条通で遊んでみよし」

11/6-7の2日間、三条通まちづくり社会実験「三条通で遊んでみよし」が開催されました。

本社会実験実行委員(学生メンバー)として参加したM2田中、清水、竹中、M1渡瀬がそれぞれの目線で振り返り、報告させていただきます。


企画・設営

M2の田中です。

社会実験当日のプログラムや通り全体の設えを検討するため、三条の地元の方々と何度も議論を重ねてきました。
三条の皆さんのエネルギーはものすごく、その思いを形にするべく、頭も体も全力で動かしました。

当日の様子です。

車の通行がないとはいえ、通りの幅が狭いため、道路と民地の使い方を工夫する必要がありました。
普段、通過するだけの場所が、少しの仕掛けで大きく変わる面白さを肌で感じました。
本当に学びの多い2日間だったと思います。

皆さん、本当にお疲れさまでした。
そして、これからもよろしくお願いします!


WS(ワークショップ)の運営

M2の清水です。

社会実験中に路上で行うWSの準備と運営をお手伝いさせていただきました。

このWSは三条通界隈の店舗に協力していただいて参加型のイベントを行っていただくという性質上、事前に各々への打ち合わせや募集ポータルサイト管理が欠かせませんでした。

前日までに参加予約が満員になるものもあれば、予約が0人のものもあり、当日まで気が気でない状況ではありましたが、当日の店舗側のご尽力もあり、大盛況に終わることができたと思います。

「周辺店舗との連携」は私が昨年参加した「三条通デザインワークショップ」の提案で一貫していたテーマでもあり、その萌芽が垣間見られたような気がして今後の展開が非常に楽しみです。

左上.ふろしき包み方ワークショップ 協力:むす美,右上.よさこいワークショップ 協力:京炎そでふれ!
下:火付け体験ワークショップ 協力:UPI京都


ファニチャー制作

M2の竹中です。

社会実験で使用するファニチャーを学生メンバーで制作しました。木のテントとバーカウンターは、ヤマケン(山と木文化の研究会)さんに設計・制作・当日の組立てまでご協力いただきました。特に木のテントは三条通のスケールや歴史的建造物に馴染んでいて、とても魅力的な空間が生まれていました。

また、ベンチやスツール等は三条の皆さんと協力しながら制作しました。ファニチャー制作の大変さを身に染みて感じましたが、川崎研の学生も協力してくれてなんとか当日までに仕上げることができました。

自分達で制作したファニチャーが通りに並ぶことで、いつもとは異なる三条通の風景が生まれていたことが非常に感動的で、(DIYスキルの上達も含めて)大変貴重な経験を積むことができたと感じています。

(ファニチャーを制作するにあたって太秦トキワ荘、北大路ハウスの作業スペースをお借りしました。ありがとうございました。)


コーヒー&ライブラリー

M1の渡瀬です。

僕は主にコーヒー&ライブラリーの準備と運営をしました。

当日はコーヒーに加えて、三条通に所縁のある「枇杷茶」も提供していました。本物のカフェ店員かのようなかわいらしい川﨑研の後輩たちのおかげもあり、初日も二日目も早い段階で売り切れました。コーヒーの方が多いだろうという当初の予想と異なり、どちらも同じ数くらい出たのですが、なんとなく歴史的な何かを体験したくなってしまう京都・三条という土地の特別さを感じました。

また消しゴムハンコを作り手作業で押していったコップのロゴを良いねと言って写真を撮ってくださっている方がちょくちょくいて、内心とても嬉しかったです。

ライブラリーも子供たちが嬉しそうに本を読んでいて、それを近くでお母さんがコーヒーを飲みながら眺めていたり、理想としていた景色を実際に見ることができました。こうして三条通で遊んだ記憶が将来の三条を作っていくのだなと思いました。

実践的なプロジェクトはやはり全てがうまくいくわけではなく、失敗も含めて机上では得られない学びがたくさんありました。でも何よりも最初の一歩を踏み出せたということがとても大切だと思います。今後どんどんバージョンアップを重ねていきたいです。

三条通デザインアイデアブック

山口です。京都三条通デザインアイデアブックが研究室に届きました。
全66ページ。いい感じに仕上がりました。オンラインでも公開しました。
https://saas.actibookone.com/?cNo=97927&param=MV8zXzc=&pNo=1

内容は、昨年度実施したデザインワークショップ(https://kyotosanjyo.wordpress.com)の成果と、
それをベースにした、京の三条まちづくり協議会による将来ビジョン(たたき案)のとりまとめ、です。
住民の皆さんと京都他の大学生・若手社会人、専門家による協働デザインの試みが、うまく結実していると思います。
研究室博士課程の谷川君には編集で、大変お世話になりました。

今年度の国交省・官民連携まちなか再生推進事業にも採択され、いよいよ次のフェーズに入りました。
道路活用の新たな可能性開拓にむけて私も頑張ります。

まずはこれまでの取り組みに協力していただいたみなさまに感謝を込めてご報告まで。

※まちづくり協議会さんが主に京都の方向けにアンケートも実施されているので、ぜひご回答いただければ幸いです。
https://www.facebook.com/sanjyo.kyo/posts/5188455904558317

最後になりましたが、デザインワークショップ参加者の皆様、関係者の皆様に御礼申し上げます。

中之島通 開通報告

山口です。4月1日、歩行者空間化整備を進めていた中之島通から、工事の仮囲いが撤去され、全面通行可になりました(大阪市ホームページ)。翌日に現地確認に行きました。
 

整備後(2021年4月)の中之島通
整備前(2019年)の中之島通

 

 こども本の森あたりにいくと、子どもたちが。少し前までアスファルトの車道だった通りの真ん中を、そして自分たちが何度もスタディした空間の上を、自由に歩き、走り、座り込んで遊んでいる様子を目の当たりにして、感動しました。

 本の森の階段の上から。よく見えます。(地上機器を移設してくれた関電さん、素晴らしい!)

 細部にわたってかなり丁寧につくっていただいていました。現場の皆さん、施工管理のみなさんの汗と苦労がものから伝わってきました。ありがたい。本当に関係者の総力戦の結果です。

右が既存の公園部分、左が旧道路の新設部分(フォトコラージュじゃないですよ)
まだ一部工事中で工事車両も。とても広々とした空間になりました。

これからの展開、活用が楽しみです。