研究室NEWS

2月8日, 2012 卒業論文公聴会

2012年2月8日、本研究室4回生6人が一年間の研究の成果を発表する公聴会がとり行われました。

玉井瑛子『オープンスペースの景観設計に関する考察-京都府・北山文化環境ゾーンを対象として-』

 

中条匡臣『阪神運河計画が阪神間沿岸の都市形成に与えた影響』

 

松本純也『近赤外線分光法による脳血流データを用いた景観の感性評価に関する基礎的研究』

 

村野文哉『アーチ橋及び吊り橋の構造形態原理に関する基礎的研究』

 

山本浩大『長期居住者の場所の価値認識に関する研究-山の辺の道・奈良道沿道地域を対象として-』

 

板山雄太『土木遺産を活用した観光回遊空間の形成における官民の連携-宇津ノ谷峠を対象として-』

 

今年はみな落ち着きがあり堂々とした様子で発表を行っており,頼もしい限りでした。
研究の内容も、構造から歴史、現代のデザインにおいてまで多種多様で、
今回研究を通して学んだことを活かして来年度の研究室をさらに盛り上げていってくれることでしょう。
今後,卒業論文の修正期間が約2週間ほどあり、先生からいただいたご指摘などをふまえて、より質の高いものになっていきます。
来週には、いよいよ修士論文の公聴会がとり行われます。
(大川雄三)

11月26日, 神戸市橋梁模型コンテスト2011 「最優秀賞」受賞報告

11/26土曜日、神戸市橋梁模型コンテスト2011が神戸の明石海峡大橋のふもとにある「橋の科学館」で開催されました。うちの研究室からはM2平野、駒井、M1森田、B4村野の4人がチーム「構造デザイン班」として参加し、見事「最優秀賞」を受賞することが出来ました!

橋梁模型の規定についてざっくり説明すると、総重量1.5kg以下の支間1200mで20kgの移動荷重が渡ることが出来れば、材料や構造形式は自由というものでした。

今回僕たちが作った橋は、非対称アーチと非対称張弦梁を組み合わせた形式で、互いの捻じれを相殺させるという、構造的な合理性を担保しながらも、非常にダイナミックな空間・見えを創出するという形をデザインしました。

実際に模型を作ると、力と形の関係がダイレクトに体験できるので、手を動かすたびに知らなかったことが発見できます。また、思うようにいかないことがたくさんあって、言うとやるでは大違いとはよく言ったものですが、まさにそんな感じです。各部材の接続部や、端部のディテール部分における力の流れ方はなかなかイメージしづらいものもあって、そういった部分は作って初めて体験することで物凄く勉強になります。さらに材料の性質・特性に合ったディテールを設計するのも一苦労です。実際に手を動かして、試行錯誤を繰り返す中で橋の作り方を勉強するというのは非常に知的好奇心を刺激されるもので、いい経験になりました。

僕自身は初出場で、構想から製作完了までの約2ヵ月間は研究の合間を縫いながら非常にしんどい日が続きましたが、自分たちのやりたいことをしっかり反映させた実物を作ることが出来たこと、そしてそれを大会で評価してもらえたことが非常に嬉しかったです。

そして何より、土木構造物にもデザインを付加するとこれだけ素敵な物にもなり得るんだということ、さらにそのデザインは構造と切り離す事なく成立させることが出来るんだという「構造デザイン」という考え方をこの大会と、この大会に集まった人たちに一石投じることができたことが非常に収穫だったと思います。僕はM2なので今年が最初で最後の参加になってしまいましたが、後輩達には是非とも出場を続けてもらい、今回の反省点を踏まえて(そりゃ反省点もあります。)今後とも自分たちの構造デザインの勉強としてだけでなく、外部にどんどん新しい発想•可能性を示していって欲しいです。・・・というプレッシャーを与えて終わりたいと思います(^-^)/

チームのみんなお疲れさまでした!

(平野)

 

10月30日,2011 第3回 京都大学・岐阜大学 合同卒業研究中間発表会

10月30日、岐阜大学の地域システム計画研究室と合同卒業研究中間発表会を行いました。

 

今回が3度目の合同発表会、出村先生をはじめ、去年も来ていた岐阜大の学生の方々とも再会を果たしました。

再会の喜びもつかの間、緊張感に包まれた会場の中、修士課程の学生から発表が始まりました。

その後、少しの休憩を挟んで、学部生の卒業研究の発表が行われました。

発表の進行をとりまとめる山口先生

日々の研究成果を発表するM2高山さん

わかりやすく理路整然と発表する、岐阜大学B4大井さん

実験模型を使用しながら発表するB4村野君

修士課程の学生の人達は短い時間でリサーチの深い成果を発表をしているものの、先生方からは鋭い指摘がなされていました。学部生も皆勤勉で、日頃の成果を一生懸命に発表しておりました。

今年は去年に比べて発表時間が少なく、莫大な量の研究内容の中、どのようにプレゼンテーションするか、ということを学部生、修士生含めて、かなり苦心されていたように思います。

しかし、発表テーマにもよりますが、その短い時間に発表が設定された分、研究の筋道が先まで立てられている人ほどわかりやすく明快な発表をしていたように感じられました。

 

夜は懇親会がとりおこなわれ、研究や修勝の話、何気ない日々のことを語らい、交流を深めました。

とても楽しかったのでつい写真をとることを忘れてしまいましたが・・・

なかなか会う機会のない学生達でお互いの研究のことや普段の学生生活の悩みを話すのは新鮮な経験だと思います。

 

研究のヒントは、議論はもちろんのこと、普段の何気ない会話から得られる場合も多々あります。

何気ない会話から大真面目な議論まで、活発にコミュニケーションをとっていきたいですね。

私自身も論文生の方々からたくさんのことを吸収しながら謙虚に頑張っていきたいと思います。

(大川)